昔は素敵だった
つづきです。
初めての彼の部屋で
彼
見ての通り平凡な家庭だから、緊張しなくていいからね
いつも着ている楽な服に着替えてきてもいい？
私
うん。どうぞ
部屋着は、どんな感じだろう
わくわく。
まだトレンディだと信じたい
そして部屋着に着替えて戻ってきた彼。。
エンジ色のジャージ
じゃん
テツandトモ（なんでだろう〜🎵）のと全く一緒だった
その当時は、テツandトモは、まだテレビに出ていなかったけど
どうやら高校時代からの愛用ジャージらしい
胸元に名前の刺繍🪡入り
私
彼
どうしたの？驚いた？これ着心地よくて。
私
うん。お洒落な部屋着だと思ってた。まさかのエンジ色のジャージだとは思わなかった
彼
だってエンジャー最高だよ
私
エンジャーって言うんだ
色々とカルチャーショック受けたわ
彼
カッコつけない本当の自分を見せたかったから。
私
全然良いと思うけれど、びっくりした
外とのギャップがありすぎて
というのも何度も言いますが、その頃の彼（今の夫）は外では本当にお洒落さんだったのです。
彼
流石にこの家で育ったら、こんな感じだよ
でもね、子どもの頃は田舎くさい格好をしていたけれど、大きくなるにつれて、自分なりにこれではダメだ
と気がついたんだ
自分でセンスを磨いたんだよ
特に大学生の頃はお洒落になるために散財💸したよ
メンズ雑誌を参考に、バイト代や親からお小遣いをもらいながらトラディッショナルブランドのスーツとか、アイビースタイルの服を買い漁ったよ
車も親にローンして買ったし
いい車じゃないと、有名女子大生は乗ってくれなかったし（アッシー、メッシー君とかの時代なのね
）
女の子にモテたい一心で、雑誌のモデルのような服装をしていたんだよ
それに、某有名雑誌にも載ったんだよ
私
それは凄いね
モデルにスカウトされたの
彼
うーんそうじゃないけどね
当時、その雑誌のカメラマンが毎週、色んな街にやってきて、素人のお洒落さんを見つけては写真を撮って、雑誌に掲載してたんだよ
だから
その取材が、どこどこであるらしい
って噂を聞くたびに、その場所までお洒落してアピールしに行ってたんだ
たまたまその現場に遭遇して、カメラマンの前を何回通っても、全く声をかけられなかったりしたけどね
でもね！ある日ついに
何度も撮影クルーの前を往復していたら声をかけられたんだよ
そして、一度だけ雑誌に載ったんだよ
私
凄いね何度もチャレンジして
彼
うん
えっ
それって、、、
カメラマンの根負け？
同情？
イケメンが全然いなかった日？
ってことじゃん
それにしても・・
メンタル強すぎる
欲しいものは自分で掴みに行くタイプなんだ。
それって、凄いことだわ
と、やっぱり
恋❤️に恋❤️していた当時の私なのでした
その頃から不思議だったのが、こんな服がお洒落なのか私にはわからないけど
某メーカーのスタジャン（スタジアムジャンパー）をデートで着てきた日は、
革素材の袖が軋む音が気になってしかたなかった私
袖の部分も柔らかい布でいいのにねって言うと、
彼いわく、これが良いスタジャンなんだよ。
価値がわからないんだなぁ
ということでした
そんな私の中ではトレンディだった彼氏も、今ではすっかり子ども優先の愛情深いパパとなり、
UNIQLOでも贅沢だからと、
たま〜にしか服はいらないという夫です。
若いうちに思う存分、欲を満たすと、
無欲になるのですね
私もブランドとか全く興味がなくなりました
家族のみんなが健康で幸せ🍀なら、
何もいらなくなりますね
次のお話は、帰ってきた息子です
その2
