最近の数年~十年ぐらいの事情だが、これまで大規模な鉱業の対象にならな かった鉱産物の探鉱案件が加わっている。自動車、飛行機、エレクトロニクス、建築資材、医療機器などの新規需要に因る鉱種で、レアアース、黒鉛(グラファ イト)、リチウム、カリ、コバルト、ヘリウムである。これらは、発見や探鉱のペースが速いのも特徴である。

黒鉛は、たとえばリチウムイオン電池にはリチウムの10倍~30倍のグラ ファイトが使われる。特にバッテリーの構造が複雑になれば黒鉛の需要が増え、今後の電気自動車市場に充分な黒鉛がるのかと言われてきた。中国が独占してき たが、各地で探鉱され、一部では生産開始されている。最近中国が輸出関税を撤廃したことで、短期的には価格競争が激しくなる恐れがある。

リチウムと電気自動車の問題は、つい最近の鉱業界の主題の一つになっている。硬岩の鉱床、たとえばリチウムを伴うペグマタイトとかリシア輝石とかに探鉱リスクが伴う。軟岩の鉱床、たとえばエバポライト型では地域問題を伴う。

レアアースの問題は今まで書いてきたこともあるが、中国の動向をもう少しみてからの考察が必要なので後日にする。