ブログを何ヶ月も放置していた。読者の方々にお詫び申し上げる。
私は学者ではなく、つまり学問をやって遊んでいればよいのではなく、社会情勢、特に経済情勢によって仕事は規制される。
レアアース危機があればレアアースを探さなければならないし、今のようにリチウム・イオン・バッテリーの材料の供給不安が叫ばれれば、リチウムやコバルトを探さなければならないことになる。
リチウムについては、地質時代の大規模火山の火口湖等があった所にリチウム鉱床があるという、Supervolcanoesなる新概念が検討されている。と今日のところは記しておくだけにする。
コバルトは基本的には、銅鉱山やニッケル鉱山の副産物である。
量的には、DRコンゴで銅と一緒に産するものが重要だが、DRコンゴの社会がひどく不安定だという問題がある。
もうひとつの問題はコバルト抽出に必要な電力である。
基本的には、Roast-Leach-Electrowin (RLE) process と 呼ばれる銅マット→酸溶出→電解精錬 の流れで、電力がなければ、製品としてのコバルトは生産できず、電力不足が最大の問題のひとつと思われる。
日本では、ニッケルマットや混合硫化物からのコバルト抽出は行われているが、銅マットから本格的にコバルトを生産できる設備はないと思う。
仮にそういう設備があったとしても、現在の資源ナショナリズムの高揚を考慮すれば、アフリカから半製品を、電力の恵まれたどこかに運んで精錬するというのは難しい気がする。
DRコンゴ等では、電力不足への対策として、水力発電施設の増設や国外からの送電施設建設で対応しようとしているが、建設の費用・工期や電力価格の問題はある。
インフラを含む総合的な方策を伴う必要があるが、そういう面で、日本の民間企業よりも中国のやり方に分があるのかもしれない。