2024年8月 愛媛県 西条市 石鎚神社 亀の石像 | 旅する石鎚信仰者

旅する石鎚信仰者

やはり石鎚山は素晴らしい。

石鎚神社本社境内に池があり中央に亀の石像がある。

8月の事、石鎚神社へ参拝に行くと池の水が抜かれていた、水が抜かれた理由は分

からないが水が無いおかげで池の中央にある亀の石像に近寄る事が出来る、この亀

の石像は以前から注視していたものであり、亀の上部に丸い石が置かれて東西南北

に文字が彫られてある、部分的には読み取っていたが全ての解読には至らず内容も

大変興味深いものであった。

そして、今回この球体部分の文字をすべて読み取る事が出来たのでここに記してみる

正面に「玉垣 発起世話人 冨久屋真三郎  世話人 樽屋熊蔵」正面右側に「石鉄山別

當 前神寺住侶 大空之時代」正面左側に「施主 宮之下石工 伊平次」裏側に「弘化

三丙午歳 三月吉祥日」と彫られてある。

上記の内容を一言につなげると弘化三年(1846)に玉垣を設置したという事であるが、

これは現在の石鎚神社祖霊殿、当時前神寺本殿周囲の玉垣を設置したという事だと

思う、更に前神寺住侶が弘化三年を「大空時代」と表現しているところは、石鎚信仰が

大空のごとく発展し安定している様子の現れだと思う、疑問なのは玉垣設置記念をな

ぜ亀の石像上に残したのかは分からないが、内容は現代にはっきりと引き継がれ古く

から石鎚信仰が発展していた事を記す大切なものである。

 

 

 

 

 

 

 

石鎚神社の池

何故、水が無いかは分からない

 

池の中央部に部にある亀の石像

水が無いため近寄る事ができる

 

正面に「玉垣 発起世話人 冨久屋真三郎  世話人 樽屋熊蔵」

 

正面右側に「石鉄山別當 前神寺住侶 大空之時代」

 

正面左側に「施主 宮之下石工 伊平次」

 

裏側に「弘化三丙午歳 三月吉祥日」

 

この石像は今から178年前のものであり

素晴らしい石鎚信仰の発展を今に残している

「やはり石鎚信仰はすばらしい」

 

 

 

 

 

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