2024年1月 石鎚信仰の地700件 | 旅する石鎚信仰者

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やはり石鎚山は素晴らしい。

石鎚信仰の地700件確認

始めて石鎚山へ登ったのは2010年5月、それまでの人生で経験のない大きな達成感

と天狗岳の素晴らしい光景は今でもはっきりと覚えている、そしてこの日からこの旅は

始まったと思っている。

そして石鎚山へ登拝を重ねていく内に、登拝道の要所に点在する石鎚山旧跡三十六

王子社に関心を抱き各王子社へ参拝を重ねていくと山岳信仰、自然崇拝というものに

気が付きはじめ、そういった信仰形態から各地へ広がった石鎚信仰の地を探し出す

旅が自分の中で始まった、今まで誰も探し出そうとしなかったこの旅は先人が作り残

した石鎚山勧請地と石鎚信仰に関係した地を参拝する事、そして参拝を重ねていくと

その光景から先人達は四国遍路とも強い関係がある事に気が付き、四国遍路の旅も

同時に始める事にした、この旅はそれまで全く感じることの無かった仏教的な信仰心

というものが自分の中に潜んでいる事に気が付き、信仰に対する物事の見方や考え

方を自分で発見する旅となった。

そして瀬戸内海を中心に各地に広がった石鎚信仰、現在ではそのほとんどの地が信

仰者を失い、更にはその存在自体も忘れ去られ人々の記憶からも消え去っている、

古い文献に記される小さな情報や一枚の写真、村に伝わる古老の口伝から一件一件

を確実に探し出し、今も昔も変わらない石鎚信仰の共通の想いを見つけ出し「ここにも

このような石鎚信仰の地がある」という事をここに残してきた、そして計算上では先日

訪れた広島県福山市八幡神社の石鎚神社でちょうど700件目となった、これは石鎚山

旧跡三十六王子社に関する地は入って無く、カウント方法に独断と偏見はあるが、今

まで実際に参拝した石鎚信仰の地の数である、そして手元にある石鎚信仰の地の情

報は残り数十件、今後訪問できる数と各地へ広がった石鎚信仰の形態はほぼ自分な

りに掴めたと思っている。

江戸時代から発展を続けた石鎚信仰、これほど発展した信仰形態が今では親から子

へ引き継がれること無く、現代人の信仰心の薄れから衰退してしまったことは残念で

仕方がないがこれもまた現実であり、その実態は誰よりも目の当たりにしてきた事は

間違いない、今までの活動は、なぜここに祭られたのか、なぜこの方向を向いている

のか、なぜこのように記されているのか、石鎚山を想い今までの経験と結び付ければ

先人の想いとそこに残されているメッセージを必ず見つけ出す事ができる、最近では

「やはり石鎚信仰は素晴らしい」とここに記しているが、この言葉こそがこの旅のすべ

ての経験と光景であり石鎚信仰は過去・現在・未来と共通した想いが繋がっている事

をここで伝えたい。

 

 

 

 

 

 

 

石鎚信仰の地700件記念

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