2022年5月 石鎚山旧跡三十六王子社の本 第一版 | 旅する石鎚信仰者

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やはり石鎚山は素晴らしい。

石鎚山旧跡三十六王子社の本

石鎚山旧跡三十六王子社第1版(初版発行)の本を再入手したm( _  _ )m

自分的に極めるに極めたこの石鎚山旧跡三十六王子社の本から始まった旅は、全く

無縁だった信仰心と言うものを養い、更には先人の足跡を追いかける旅へと導き人生

そのものを変えた本である。

そしてこの本自体についても調査し、現在では入手不可能と思っていた第1版も御縁

があり入手した記憶はまだ新しいが今になって更にもう1冊第1版を手にする事にな

り、更に新しい発見があったので資料としてここに記してみる、そして以下にこの本が

発行された経緯を記すが、これは自分が本の内容から解析したものである。

第1版発行の本に記されている三十六王子社調査記録は昭和46年11月26日~28日

までの3日間の記録で、この時は第35裏行場王子社と第36天狗嶽王子社は凍結危険

と判断し調査していない、そしてこの調査記録も翌年の「昭和47年2月4日節分の日」

に記すと記されており、同年昭和47年6月25日に第1版が300部発行された。

後の昭和47年10月25日に2000部発行された第2版には、第35・36両王子社を調査し

たのは昭和47年7月8日に総勢38名で成就社から訪れてたと記されている、第35・36

両王子社を調査しないまま第1版発行が発行され、第1版発行の13日後に、この両王

子社を現地調査し、調査から約3ヶ月半後となる昭和47年10月25日に全王子社の調

査結果が記された第2版が発行された事になる。

この時も第2版はすぐ売り切れたとあり、15年後の昭和62年10月5日に第3版 (追加増

補版) 5000部発行され現在に至っているという事である。

そして僕の知る限りでは、この第一版の本は愛媛県内では西条市立図書館のみ保有

であり、館内閲覧のみ、貸出禁止となっている事から希少価値ある本であることがう

かがえる、そんな中2011年から2014年の間で三十六王子社を調査している真っ最中

にこの第一版の本を入手することができた時は大変貴重な御縁をいただいたと思っていたが、今回更にもう一冊入手することができたのも今までの経験と石鎚山との御縁

からだと思っている。

そして今回、同じ本を入手した事で小さな事でははあるが二冊の本に相違がある事が

分かりここに記してみる、これは第ニ版、第三版にもある事であり単なる印刷時期の

違いによる変更や修正にすぎないと思っている、そして相違の内容から判断して同じ

第一版でありながら、今回入手した本の方が先に印刷された本だと思っている事から

貴重な本だけにこういった違いがあるということを以下に記してみる。

 

 

 

 

 

 

 

これが今回入手した第1版の本

昭和47年6月25日にたった300冊だけ発行された第1版

今となっては石鎚信仰の貴重な財産と言える

 

第1版を見分けるには最終ページ

 

最終ページが92である事

 

そして「昭和四十七年六月ニ十五日」発行である事

 

状態は良く地図の部分もしっかりと残っている

そして初めてこの地図を見た時の感動は今も忘れない

 

右が今回入手した第1版で左が前回入手した第1版

 

カバーの表と裏は同じであるが

 

下が今回入手した第1版でカバーに

石鎚山という文字と著者の名が記されていない

 

最初の方のページにも違いが

 

右が今回入手した第1版で左が前回入手した第一版で

どちらも最終ページは92であるが

 

右は発行年月日が記された部分が張り付けられている

しかしどちらも内容は第1版で間違いはなく、

今回新たに入手した事で第1版も2種類存在している事が分かった。

 

こちらは右が第1版で左が4か月後に発行された第2版

第2版には「改訂増補 昭和四十七年十月ニ十五日」と記されている

 

第2版(改訂増補)の最終ページは107頁

 

これが現在も石鎚神社で販売されている

昭和62年10月5日発行の第3版(追加増補版)の最終ページ

 

こちらの第3版の最終ページは何と168頁

 

昭和62年10月5日発行の第3版(追加増補版)も2種類存在するが

現在販売されているのは146ページの方である(たぶん)

「やはり石鎚山はすばらしい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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