愛媛県八幡浜市高野地に石鎚山がある。
ここに最初に訪れたのは2014年3月の事で、8年ぶり、2度目の参拝である。
僕の知る限りこの石鎚山の事が記されている書物は無く、おそらく高野地の一部の方
が知るのみで一般的には知られていない石鎚山だと思っている。
高野地への道のりは197号線からローソン八幡浜高校前店から北に入り、道なりに登
って行き長谷寺を過ぎると左に廃校になった長谷小学校跡に着く、この少し手前に北
に登って行く道を進むと、やがて舗装は途切れ下記の交差点部に着く、ここまで車で
来れるがこの先の林道は倒れ木があるので、徒歩に切り替え15分ほどで石鎚山山頂
南側の登拝口である。
ここから山頂に向って真っすぐ登って行くがもはや登拝道は消え去り、自然に戻って
いる、15分か20分ほどで石鎚大権現が祭られる山頂である、依然と全く変わりなく鎮
座している、今回新しい発見は無かったが今では誰も来ることは無く管理されている
様子は全くなかった、そしてこの地に響き渡る祝詞は何年ぶりの事だろうか、ここを築
き上げた先人も同じ想いで同じ祝詞を奏上していたかと思うと今も昔も変わらない何
か共通した石鎚山への想いを感じ取れる、そんな事を想うと今ここへお参りに来てい
る事が過去と現在を繋いでいるように感じ取れる、「やはり石鎚山はすばらしい」と思
う石鎚信仰の地であるm( _ _ )m
石鎚大権現は南向きに祭られている
しかしここの場合は高野地集落の方向と言った方が正しいだろう
高野地集落から見上げる石鎚山、緩やかな2つの頂の左側である
廃校となった長谷小学校
地図の交差点部、ここまでは普通車で走れる道
ここは三叉路になっていて左の登って行く林道へ徒歩で入る
道ははっきりしているが所々倒れ木がある
右に廃車があり、林道はこの先右にクランクしている
そこから200m先が登拝口
右が少し広くなっている、ここが登拝口
左の木からやや左よりにまっすぐ登って行く
今では全く踏み跡は無くテープもない
2か所ほど横切る踏み跡が現れるが無視してまっすぐ高い方へ登る
方向があっていれば途中から山頂へまっすぐ続く広く開けた所に出る
そのまままっすぐ高い方へ進むと正面に小さな鳥居が現れる
小さな鳥居に小さな社がある
一切何も記されていない、中にはキツネが祭られているので稲荷社だと思う
そして痛みが激しく管理されている様子は全くない
稲荷社の奥に鎮座する石鎚大権現の祠
8年前に来た時と全く変わりなく鎮座している
石鎚蔵王大権現
舟形光背半肉彫りの石鎚大権現で下部には
「石槌權現 早見又三郎」とあり、この他には何も彫られていない
全体的な感じと名前からして明治か大正時代の物と思われる
石鎚大権現は南向きに祭られ今も高野地集落を見下ろしている
周囲は杉が密集して薄暗い、そして今では誰も来ている様子はない
しかし先人は素晴らしい石鎚信仰の地をここに残している
「やはり石鎚信仰はすばらしい」
m( _ _ )m
旅する石鎚信仰者