2021年2月 岡山県 井原市 西江原町 戸倉の石鎚大権現 | 旅する石鎚信仰者

旅する石鎚信仰者

やはり石鎚山は素晴らしい。

 

岡山県井原市西江原町戸倉の山中に石鎚大権現が祭られてある。

ここは井原市史民俗編797頁に以下のように記されている。

「27 西江原戸倉 集落東の丘の岩壁の上に蔵王大権現を浮き彫りにした石碑が祭ら

れている。裏に、大正十五年九月建之 世話方敬神講とみえる。」と記されている。

他には何も位置情報が無いが無事にこの石鎚大権現を発見する事ができた。

石鎚大権現は大岩が積み重なった岩肌に祭られ、左手は挙印 (丸) であり、見るから

に石鎚山と分かる、そしてすぐ横に崩れた祠があったがこちらはもうどちら様か分から

ない状態であった、場所からしてこの近くの集落の石鎚大権現とは思うが、もう人が

来て管理されている様子もなく、石鎚大権現の裏に「敬神講」と記されているもさっぱ

見当がつかず、詳細は分からないままである。

何より祭られている場所は素晴らしい環境であり地方の石鎚山でよく選ばれる、集落

から見上げる山中の大岩がむき出しになった所であり、何か今も昔も共通した石鎚山

への先人の思いが伝わってくるような場所である。

 

 

 

 

 

 

 

西江原町戸倉の石鎚大権現

 

ここが石鎚大権現への登拝口

左上の小さな社が目印で

西江原四国84番屋島寺である

 

屋島寺の前から右へ続く山道へ上がる

 

舗装された道ではなくもう一段上の山道が登拝口

 

すぐに鳥居の残骸と手水舎がある

 

どんどん登って行くと石垣が見えてくる

 

登拝口から10分ほど

 

左に石があり

 

奥に岩肌が見える

 

入っていくと石仏と小さな社がある

ここが石鎚大権現

 

ここだけが岩が積み重なっている

 

石鎚蔵王大権現

風化もなくいい状態で残っている

 

左手は丸、まさしく石鎚大権現

 

裏側には「大正十五年九月建之」「世話方 敬神講」

 

右にある祠は崩れて何か分からない

どちらも南向きに祭られているが場所的に他に考えられない

 

足元には常夜灯の台座があり

 

一段上に笠があるので元々祠の横に常夜灯があった様子

「やはり石鎚信仰はすばらしい」と思う所

 

 

 

 

 

 

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