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広島県の大崎上島
手元の情報にはこの島に5ヶ所の石鎚山がある、限られた滞在時間で効率よく回ら
なければ回りきれないが下調べをしてもなかなか有力な情報は無く、やはり現地へ
行ってその場で今までの経験と直感で判断して行動しなければならない。
そしてこの島全体には島四国88ヶ所・西国33観音が祭られ石鎚山と同じお堂に祭ら
れていた所もあった。
まさしく島全体が信仰の場であり、古くから石鎚信仰が発展した島でもある、2番目に
訪れた権現山では関係者にお話を伺う機会があり、今でも7月1日はこの島からバス
を出して成就社へ行っていると言うだけに石鎚信仰の歴史も古いようである。
おそらくこの島には探せばまだあるだろうが調べる手段もなく今回は現在分かってい
る石鎚山をまわってみた。
現在分かっている大崎上島5ヶ所の石鎚山
そして下記①から⑤の順にまわってみた
①高平山石鎚大権現 ②権現山の石鎚神社
③石鎚堂 ④石鎚神社神峯山遥拝所 ⑤石鎚大神
まずは①の高平山石鉄蔵王大権現へ ! !
現地には地図には無い道もある
清光寺から500m先からは軽の車高が高い
どうなってもいい車でないと進めない
今治からフェリーで木江14時13分着
「どうなってもいい車」&「どうなってもいい格好」で上陸
清光寺から林道へ入り、1本道の山道を登っていくと最初の分岐
カットされた倒れ木を乗り越え右へ ! !
これぐらいの所はどうなってもいい車で突破
さすがにここで徒歩に切り替え探検開始
そして高平山山頂から直線距離で500mほど南西の所である
道はすぐに藪ってくる
右に廃車がある
この分岐は左へ ! ! 右はまったく違う山である
そしてここに看板が立ってある
看板には高平山石鉄蔵王大権現
そしてここから先は何も看板は無い
鉄塔の下に出る
登り切った所は右からの道と合流している
ここは左へ進む
合流した所から少しの所
道はゆるく左へカーブしているが正面中央の山へ入る
ここが高平山への入口である
緩い尾根筋を山頂へ向かって登る
すぐに山頂で平らな然林だが進むことはできる
高平山山頂ピークを越え北東の端へ
平らな部分が終わった所に ! !
祠と崩れた灯篭がある
ここが高平山石鎚蔵王大権現
祠には何も文字は無く石鎚山と確信はできないが間違いないと思う
祠は北東向きに置かれている
道中の感じからしてもう誰も訪れてはいない様子だった
続いて②の権現山の石鎚神社へ
登山口から細い道を登ると東屋がある
ここに駐車して権現山へ
山頂まで階段が続く
山頂は整備されていた
権現山山頂
奥にブロックの建物と東屋がある
東屋からの展望は特にすばらしい
建物を回り込んでみると石鎚神社 ! !
東向きに鎮座、管理もされている
中には5寸の金色の石鎚大神が鎮座
4月末に春の大祭があり幟旗をあげ20人ほどが集まったと言う
続いて③の石鎚堂へ
ここは明石港のすぐ傍にある
明石港から見る石鎚堂
この石鎚堂と言う呼び方が正しいかどうかは不明であるが
鳥居は無く、中の祭神から神社ではないと思う
そしていちばん高いところの建物が石鎚堂
ここが登り口
民家裏へ入れば分かるだろう
鳥居は無く神社っぽい感じではない
南東向きに建ち正面に明石港が見える
そしてやや右向きが霊峰石鎚山、どう考えるかはその人しだい
中は中央に石鎚山が祭られ
左に弘法大師・右に観世音菩薩が祭られていた
おそらく島四国と島西国が一緒に祭られていると思う
厨子の中の役行者の後ろには石鎚蔵王大権現
今となっては珍しい2寸の石鎚大神
続いて④の神峯山の石鎚神社へ
駐車場の看板にも石槌神社とある
展望台が見えると
ここが石鎚神社
この島で一番大きな石鎚神社である
石鎚神社神峯山遥拝所
昭和十年の手水舎
石の印がすばらしい
中に入ってお参りできる
昭和九年の石鎚
立派な祭壇にはたくさんのお供え物
大きな天狗面
石鎚神社は東向きに建っていて
展望台からの光景はすばらしい ! !
続いて⑤の石鎚大神へ
ここだ ! !
東向きに祭られ青い鉄の鳥居の奥には石鎚大神とある
元々この地に石鎚神社があったのだろうか?
他に何も文字は無いがこれも立派な石鎚山である ! !
そして大崎上島の旅は終わった
まぁ間違いなくこの島にはまた来るだろう
この島も「やはり石鎚信仰はすばらしい」
旅する石鎚信仰者