私が所属する清和政策研究会のパーティーに関する一連の事案をめぐり、国民の疑念や政治不信を招いたことを心よりお詫び申し上げます。そして、所属議員である私自身に関する部分につきましても、清和研との関係の中での事案であったことと、私の立場では全体の事実関係の把握が困難であったことから、説明責任を果たすまでに時間を要することになり、重ねてお詫び申し上げます。
 
 言い訳がましい等、様々な受け止めがあろうかとは思いますが、本件には、検察が法と証拠に基づいて出した判断と、国会議員としての政治責任があり、後者の政治責任において、国民の疑念を払拭するための第一歩として、皆様からの声や、報道機関からの取材依頼にあった質問等を踏まえ、自身に関する事実を以下説明したいと思います。
 
 まず、清和政策研究会のパーティー券の取り扱いにおいて、私自身に関しては、令和元年・2年・3年4年で目標額超過分がありましたが、一切動かさず、そのままに
なっておりました。

 超過分の発生は、毎年、割り当て分をこなすことを目標に集めている状況にあった中、時々の事情を考慮した目標額の減額等、設定変更によるところもありました。そして、納めるのは割り当て分のみでよいという暗黙の了解の中、とはいえ目標額超過分については、清和研パーティーの収入であって当方政治団体の活動での収入ではないという判断と、ましてや議員が個人的に使うものでもなければ、清和研による寄附にもなっていないということから、一切何にも使わず、管理口座にすべて置いたままになっていたという状況です。

 適切に取り扱うべく、確認を徹底する等の対応に考えが至らず、ある種の慣習の中、そのままにしていたことは、心から反省しております。
 
 なお、超過分を一切動かさず何にも使っていないことは、ここに至るまでに、清和研事務局を通じての聞き取り確認 (5年間それぞれの実績詳細) および必要書類 (購
入者リストと管理口座のコピー) の提出指示があり、それらには応じておりますので、その点に虚偽はございません。あわせて、東京地検特捜部からの議員および秘書
の聴取につきましても、当方は受けていないことを申し添えておきます。
 
 最終的には、もともと清和研パーティーで集めたものでもあり、当方に残っている分はすべて清和研へお返しするのが筋で、できればそうしたいという思いはありましたが、清和研からの当方政治団体への寄附として訂正を入れるようにとのことでしたので、来週にも訂正を入れる予定となっています。
 
 私自身、何らかの意図を持って行ったことではないにせよ、国民の疑念を招く結果となったことには、深く反省しております。重ねて、心よりお詫び申し上げます。

 そして、本日1月19日、清和研臨時議員総会が開催され、議論の結果、所属国会議員の総意として、解散が決定されました。国会議員になってから長年所属してきたものとして思うところはあるものの、今般、これだけの国民の政府不信を招いた責任は大変重く、解散はやむなしと考えております。
 
 なお、平成30年から令和4年までの清和研パーティーをめぐる当方に関する詳細は以下の通りです。
 
<平成30年>
目標額は160万円で、集めた金額は142万円。不足分の18万円は、議員個人が支払い。
その後、購入者がまとめて清和研へ振り込んでいた分から、当方割り当ての10万円が戻ってきたが、目標額には達しておらず、超過分は無し。
 
<令和元年>
目標額は160万円で、集めた金額は160万円。この年は参議院選挙年で、集めなくてもよいということだったが、集めた後でそれを知ったため、そのまま残ってしまった。
選挙を控えた側からすると、選挙に少しでも力を入れたいので、先に知っていれば、集めないという選択をしていた。
 
<令和2年>
目標額は80万円で、集めた金額は116万円。通常の目標額は160万円だが、コロナ禍という事情を踏まえ、半分になった。例年購入をお願いしている方々のうち、お願いをする先とお願いを止める先をどう分けるかに困り、例年通りお願いした結果、超過分が36万円。購入者がまとめて清和研へ振り込んでいた分から、当方への割り当て2万円が戻ってきて、超過分は計38万円。
 
<令和3年>
この年もコロナ禍という事情を踏まえ、通常目標額160万円の半分の80万円となり、集めた金額は112万円。前年同様、通常通りの依頼をした結果、超過分は32万円。
 
<令和4年>
この年もコロナ禍という事情を踏まえ、通常目標額160万円の半分の80万円となり、集めた金額は108万円。前年同様、通常通りの依頼をした結果、超過分は28万円。
 
 以上、平成30年の立替分の戻り10万円と、令和元年から令和4年の超過分258万円、計268万円を清和研から当方の資金管理団体への寄付として収支報告書の訂正をする予定です。
 
 なお、集め方については、当方で清和研パーティー券専用の管理口座をつくり、そこへ振り込んでもらう方法を取っていました。目標額を達成するのが大変な状況にあったため、足りていない分がどの程度あるのか、振り込んでくれていない先はどこかを頻繁に確認し、再度のお願いを小まめにかけてなんとか目標を達成していくという、「管理のため」でした。

 支払いに関しても、現金でのやりとりはせず、購入者には振込でお願いし、その専用口座ですべて管理しておりました。そして、毎年、その口座に頂いた分から目標額を清和研へ振込で納めておりました。令和2年から4年は、コロナ禍という事情を踏まえ、目標額が通常の半分になったため達成しておりますが、通常通りの目標額だとなかなか厳しい状況で、例年は、この状況から再度のお願いを小まめにかけて目標額の達成を目指していっておりました。

 当方の専用口座については、このような事情により、「管理のため」につくったもので、それ以外の目的は一切ございません。冒頭で申し上げた通り、ここに目標額を超えた分がそのまま残っており、全く動かしていないという状況にあったという次第です。
 
以上