京都大学桜島火山観測所で

 

日々勉強!結果に責任!」を掲げ、

国づくり、地域づくりは、人づくりから」を信条とする
参議院議員 赤池誠章(あかいけまさあき・比例代表全国区)です。

本年は、甲辰(きのえたつ)年。「政治の原点を確認し、政治不信を払拭し、国を“保守”する年に」したいと存じます。

 

 1月13日(土)、桜島大正大噴火110年の節目(大正3年1月12日)の翌日、私が事務局長を務める自民党火山噴火予知対策推進議員連盟(火山議連)として、好天に恵まれつつ、桜島火山爆発総合避難訓練等を視察しました。

 

地域住民との意見交換会で

 

午前中は、24時間365日活火山である桜島を監視し続けている鹿児島気象台を訪問後、鹿児島市(下鶴隆央市長)等が実施している桜島火山爆発総合避難訓練を視察し、地域住民と意見交換しました。

 【鹿児島】桜島火山防災視察⑴ 鹿児島市避難訓練と地域住民と意見交換 | 赤池ブログ

 

同訓練は、54回目であり、11月は住民避難の実働訓練で、今回の1月は関係機関の展示と避難所体験、桜島島民の市街地への避難訓練となっていました。

 鹿児島市は、マグマシティ、火山対策で世界一を目指して、①犠牲者ゼロ、②次世代につなぐ火山防災教育、③鹿児島モデルの世界貢献を掲げ、施設整備(ハード)と訓練教育(ソフト)等の総合対策を実施しています。

 .桜島火山対策に関する情報(火山防災トップシティの推進)|鹿児島市 (kagoshima.lg.jp)

 

 鹿児島市は、既に地域と学校の連携するコミュニティスクールを全校導入してり、その制度を活用して、火山対策を推進すべきと提案しました。

 

鹿児島市の降灰を集める袋
各家庭に無料で配布され火山灰を入れて出すと市役所が集めるとのこと。

 

桜島へ 60年以上歴史がある京大観測所

 

京大火山観測所内で即時観測モニターを見ながら説明を受ける

 

午後から、24時間稼働の桜島フェリーで実際に桜島に渡りました。鹿児島港から15分程度で到着します。

桜島フェリー|桜島フェリー (kagoshima.lg.jp)

 

まず、京都大学防災研究所火山活動研究センター桜島火山観測所を視察しました。

40年以上に渡り現地で研究を続ける井口正人教授から説明を受けました。

同観測所は、昭和35年1960年創立で60年以上の歴史があり、世界最先端の観測施設とそれを活用した火山噴火予知等の研究を行い、地域に貢献しています。

桜島火山観測所 (kyoto-u.ac.jp)

 

高免観測坑道内で説明を受ける

 

桜島には、世界一と言われる3本の坑道観測所が設置されています。地震研究からの活用であり、最新の高免地区にある観測坑道を視察しました。28mの三角形の坑道それぞれに、水管傾斜計や伸縮計が設置されており、ナノ単位、10億分の1のマグマによる地盤の動きを設置することができるとのことでした。

「ダイナミックな火山活動を観測・調査!| 京都大学 (kyoto-u.ac.jp)

 

井口教授からは、気象庁の「降灰予報」だけでなく、今後「降灰警報」を発信すべきであり、火山防災教育について、基礎から体系的に学ぶ仕組みが必要だとの提言も頂きました。

 

◎災害遺産「桜島火山爆発記念碑」 避難と勤勉の進め

 

桜島火山爆発記念碑前で

 

その後、東桜島小学校内にある災害遺構である「桜島火山爆発記念碑」を視察しました。

 

同碑は、大正大噴火10年後に被災した野添八百蔵東桜島村長が建立したものです。別名、科学不信の碑と言われていますが、村長の思いは、災害時の様子と異変があったらすぐ避難することと、災害後に困窮する村民が多かったことから、普段から勉強して手に職をつけて災害時に路頭に迷うことがないよう思いを込めて建立したものです。

 

碑の裏に碑文が刻まれており、現在は風化が進み、読むことが困難なので、以下鹿児島市から提供された資料を転載します。原文は片仮名ですが、読みやすいように平仮名に変更しています。

 

桜島爆発記念碑

 

 大正三年一月十二日、桜島の爆発は、安永八年以来の大惨禍にして、全島猛火に包まれ、火口落下し、降灰天地を覆ひ、光景凄惨を極めて、八部落を全滅せしめ、百四十名の死傷者を出せり。

 其爆発数日前より、地震頻発し、岳上は多少崩落を認められ、海岸には熱湯湧出し、旧火口依りは白煙を揚げるなど刻々容易ならざる現象なりして以て、村長は、数回測候所に判定を求めしも桜島には噴火なしと答ふ。故に村長は在留の住民に狼狽して避難するに及ばずと論達せしが、間もなく大爆発して、測候所を信頼せし知識階級の人、却って惨禍に罹り、村長一行は難を避くる地なく、各身を以て海に投じ、漂流中、山下収入役、大山書記の如きは、終に悲惨なる殉職の最後を遂ぐるに至れり、本島の爆発は、古来歴史に照らし後日亦免れざるは必然のことなるべし。

 住民は理論に信頼せず、異変を認知する時は、未然に避難を用意、尤も肝要とし、平素勤倹産を治め、何時変災に値(あって)も、路途に迷わざる覚悟なかるべからず。茲(ここ)に碑を立て以て記念とす。

 大正十三年一月 東桜島村」

 

◎災害遺産「黒神埋没鳥居」と退避壕

 

黒神埋没鳥居前で

 

さらに、黒神埋没鳥居・退避壕を視察しました。

大正大噴火当時、3mあった黒神地区の鳥居が火山灰によってあっと言う間に2mも埋没したとのことです。

 

黒神埋没鳥居前にある退避壕

 

◎地獄河原の砂防事業

 

桜島東側にある地獄河原砂防堰堤と貯留池で

 

その後、国土交通省の桜島東側の地獄河原の砂防事業を視察しました。

桜島は噴火によって幾度となく土石流被害にあってきました。それを防止する砂防工事が国直轄で推進されてきました。近年は、ボラと呼ばれる軽石が大量に発生し、海に流れ出ると漁船や養殖に影響するために、それを取り除くために、砂防ダムと貯留地を組合せて、軽石が海に流れ出ないように工法が工夫されていました。

 国土交通省 九州地方整備局 大隅河川国道事務所 (mlit.go.jp)

 

◎有村溶岩展望所から

 

 

 

視察途中に、桜島の南側にある有村溶岩展望所から、桜島はもちろん、錦江湾や薩摩・大隅の両半島を一望できます。

 

火山には、一度噴火すると災害として私達に困難を突き付けますが、普段は素晴らしい景観や温泉、特産物等の恵みをもたらしてくれます。素晴らしい眺望を観ながら、つくづくそう感じました。

 

今回の視察に当たり、鹿児島市の担当者には、大変お世話になりました。有難うございました。

 

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災害情報と支援

 

気象庁の防災情報です。

気象庁 | 全国の防災情報 (jma.go.jp)

 

全社協の災害ボランティアの募集情報です。

https://www.saigaivc.com/ 

 

日本赤十字社の義援金募集情報です。

http://www.jrc.or.jp/contribution/ 

自民党でも義援金募集を開始しました。

https://www.jimin.jp/news/information/207318.html 

 

災害が各地で頻発する中で、災害復興のために、観光支援を行っています。

https://travelersnavi.com/coupon/

 

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自民党党員募集

 

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