日々勉強!結果に責任!」を掲げ、

国づくり、地域づくりは、人づくりから」を信条とする
参議院議員 赤池誠章(あかいけまさあき・比例代表全国区)です。

本年は、癸卯年。「国難を乗り越え、“跳躍”の年に」したいと存じます。


10月23日㈪、衆参本会議がそれぞれ開催され、総理の所信演説を聴取しました。


◎アベノミクスの成果


この三十年間、我が国は、低物価・低賃金・低成長の「コストカット型経済」であり、コロナ禍三年間を乗り越え、以下の成果を出しつつあるとの認識でした。

 ・三十年ぶりの三・五八%の賃上げ、

 ・過去最大規模の名目百兆円の設備投資、

 ・三十年ぶりの株価水準、

 ・五十兆円ものGDP(国内総生産)ギャップの解消

 ・税収も増加

 ・国民負担率は所得増により低下する見込み

物価上昇を乗り越える構造的な賃上げと脱炭素やデジタルなど攻めの投資の拡大によって消費と投資の力強い循環が本格的に回り始めさせたいとの訴えでした。


私は、聞いていて、以上の成果は、まさに亡き安倍元総理のアベノミクスの成果であると思いました。それをさらに推進していくための方策が今求められています。


続く所信演説では、変革を力強く進める「供給力の強化」と不安定な足下を固め、物価高を乗り越える「国民への還元」の二つを「車の両輪」として総合経済対策を取りまとめ、実行していくとしています。


◎供給力の強化


第一の供給力強化の方策は以下です。

 ・半導体や脱炭素のように安全保障に関係する大型投資をはじめ、特に二年から三年以内に供給力強化に資する施策に支援措置を集中。

 ・賃上げ税制を強化するための減税措置

 ・戦略物資について過去に例のない投資減税、

 ・特許などの所得に関する新たな減税制度

 ・人手不足に苦しむ中堅・中小企業の省力化投資に対する補助制度

 ・突発的なエネルギー価格の高騰に備え、省エネ・脱炭素投資の更なる拡大

 ・AI(人工知能)、自動運転、宇宙、中小企業の海外展開など

 ・金融資本市場の変革として、資産運用業とアセットオーナーシップの改革

 ・金融リテラシーの向上等に向けて関連法案の成立

 ・三位一体の労働市場改革、

 展企業の新陳代謝促進、

 ・物流革新など

 ・十月から先行して開始した「年収の壁・支援強化パッケージ」について十分な予算上の対応を確保


 私は、以上の供給力を強化していくとなると当然のことてすが、解消に向かっていたGDPギャップが拡大しますので、総枠予算の拡大が不可欠となります。GDPギャップが解消しているから、予算の拡充は必要ないということにはなりません。


◎国民への還元


物価高による国民の負担を緩和し、同時に、長年にわたって染みついていたデフレマインドからの転換を図るために、以下の方策を訴えました。


 ・還元措置の具体化に向けて、近く政府与党政策懇談会を開催し、与党の税制調査会における早急な検討。

 ・夏以降低所得者世帯に対して一世帯当たり三万円を目安に支援を開始してきたので、さらに重点支援地方交付金の枠組みを追加的に拡大。

 ・年内、リッター百七十五円をガソリン価格の実質的な上限とする補助措置を電気・ガス料金の激変緩和措置とあわせて来年春まで継続。

 ・地方自治体がきめ細かく生活者や事業者を支援できるよう重点支援地方交付金も追加。


 私は、既に報道されている通り、減税と給付の組み合わせで、国民に還元するとのことですが、低所得者への給付充実は良いとしても、時間がかかり、経済効果も薄い一時的な所得税減税には懐疑的です。


国民への還元は、環境整備や現物給付にすべきだと考えます。


引き続き自民党内で議論を深めて参ります。


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