高市大臣が IAEA総会で(時事通信)

 

 国際原子力機関(IAEA)の年次総会が、9月25日から89日まで5日間の日程で、ウィーンの本部で開幕しています。我が国からは、高市早苗科学技術担当大臣が出席。

 

 初日の一般討論演説では、加盟177カ国が集い、冒頭IAEAのグロッシ事務局長が、我が国のALPS(多核種除去装置)処理水の海洋放出について、独立した立場から監視や評価をしていると説明し、「数十年間にわたり最後の一滴まで、被害が出ないよう取り組みを続ける」と宣言してくれました。IAEAは7月、我が国の放出計画について「国際的な安全基準に合致する」と結論付けた報告書を公表しているからてす。

 

 ところが、中共の代表者は処理水について「核汚染水」と決めつけ、「放射性物質の蓄積による海洋への影響には大きな不確実性がある」などと述べ、我が国の情報提供は不十分だと批判したのです。

 

  これに対して、我が国からは高市大臣が登壇して反論を展開してくれました。

 「IAEAのレビューで日本の取り組みは科学的基準に照らして安全であるという結論が示されており、日本政府は科学的根拠に基づき高い透明性をもって国際社会に対して丁寧に説明していて、幅広い地域が日本の取り組みを理解し支持」「IAEAの継続的な関与のもと、『最後の一滴』の海洋放出が終わるまで安全性を確保し続ける」と述べてくれました。

 そして「IAEAに加盟しながら事実に基づかない発信や突出した輸入規制をとっているのは中国のみ」とし、中国に対し「科学的根拠に基づく行動や正確な情報発信」を求めました。

 

 これに対して、中共の代表が発言の機会をしつこく求め、環境や人体への影響に関する日本の説明が不十分だなどとさらに主張しました。

 

 中共の執拗な暴言に対して、高市大臣が退場した後だったので、我が国の引原大使が「安全性は日々のモニタリングで証明されており、中国のいくつかの原発から年間に放出されるトリチウムは福島第一原発から放出される計画の量の5倍から10倍にのぼる」などと反論しました。

 

 

 流石、高市大臣は、国益を守るべく、中共の横暴に対して、毅然とした対応をしてくれました。安定感抜群でした。

 

 今後の活躍に大いに期待したいと思います。