永田町や霞が関には、アルバニアと日章旗がはためく

エディ・ラマ・アルバニア共和国首相と同令夫人が、実務訪問賓客として、2月21日㈫から25日㈯まで訪日しています。


アルバニアとわが国は、基本的価値を共有し、昨年友好100周年を迎え、良好な二国間関係を構築しています。

両国は国連安保理非常任理事国であり、ロシアによるウクライナ侵略を強く非難し、東シナ海や南シナ海等での力による一方的な現状変更の試みや経済的威圧に対応し、北朝鮮の核、ミサイル、拉致問題での連携を確認しました。


安倍総理(当時)が2018年に提唱した、アルバニアを含む西バルカン非EU加盟の6カ国を、わが国が支援する「西バルカン協力イニシアティブ」を引き続き推進することを確認しました。安倍元総理の地球儀を俯瞰する外交かここにも表れています。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/c_see/page24_001233.html


近年、アルバニア産の畜養マグロの輸出が開始されたこと、また、日・アルバニア商工会議所の設立など、両国の経済関係が着実に進展しています。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/c_see/al/page6_000812.html


◎アルバニアとは 強い鷲の子孫で西洋と東洋の中心


アルバニアとは「白い土地」(ラテン語のalbus「白」が語源とされる)という意味。16世紀からのオスマン・トルコの支配は4世紀に及び、1912年アルバニア王国として独立を果たし、1946年にアルバニア人民共和国として社会主義陣営に属するも、1991年に共産党独裁を放棄し、現在の国名に変更。

国旗は、双頭の黒い鷲は「スカンデルベグの鷲」と呼ばれ、15世紀にオスマン・トルコを撃破した英雄スカンデルベグが、軍旗に使ったことに由来。アルバニア人が強い鷲の子孫であるという故事に基づき、その鷲が頭を2つ持っているのは、国土が東洋と西洋の中心にあることを示していることこと。地色の赤はオスマン・トルコのシンボルカラーで、長い間トルコの支配下にあったことの名残。
https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/search/research_guide/olympic_paralympic/area_studies/index/albania/index.html

西バルカンのアドリア海とイオニア海に面し、ギリシャの北にあり、面積は四国の約1.5倍で、人口は284万人で大阪市より少し多い国です。約半数がイスラム教徒です。経済はユーロ圏への農産品や鉱物等の輸出や対岸のイタリアやギリシャ等の出稼ぎに出た自国民のユーロ圏からの送金に大きく依存。コロナ禍により当国の主要産業の一つである観光・サービス業が大きな打撃を受けました。一人当たりの国内総生産は世界95位。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/albania/index.html

国歌「旗への賛歌」は以下です。
https://youtu.be/6PCQadmPR3Y