【長野】塩尻市視察　人工知能により住民が呼べばすぐ来る乗合バスを運行

1/20塩尻市のAIオンデマンド乗合バス「のるーと」(塩尻市役所前で)

「日々勉強！結果に責任！」を掲げ、「国づくり、地域づくりは、人づくりから」を信条とする

参議院議員　赤池誠章(あかいけまさあき・比例代表全国区)です。

本年は、「国難を乗り越え、“跳躍”の年に」したいと存じます。

1月20日(金)は、長野県塩尻市のAIオンデマンド乗合バス「のるーと塩尻」という人工知能によって住民の要望に応える小型乗合バスを視察しました。

塩尻市は、長野県中央部、いわゆる中信にあり、東京新宿駅から中央本線に特急に乗って約2時間半、諏訪湖を超えて到着します。太平洋や日本海側の塩の道の終着点から「塩尻」という地名がついたとも言われています。交通の要衝であり、かつては中山道と北国街道、現在も国道や鉄道の結節点でもあり、空港もあります。人口は7万人弱です。内陸部であることから寒暖差があり、山梨と同様に葡萄栽培が盛んで、ワインも製造されています。セイコーエプソンの事業所が立地しており、少子高齢化、人口減少社会の中でも、人口がある程度維持されています。

塩尻市観光協会 (tokimeguri.jp)

そのような中で、地域公共交通の維持が課題となっていました。塩尻市では、民間の路線バスが撤退した後、平成11年から市主導で地域循環バスを国からの支援を受けて、約1億円で運行していました。

今後も、持続可能な地域公共交通を維持しようと、令和2年度からAIオンデマンド乗合バスの実証実験を行い、地域住民の声を聞きながら、市主導の地域バスから順次転換しつつあります。

中央東線塩尻駅に下車。ちょうど自動運転レベル2の乗合バスの実証実験中で、それに乗って、塩尻駅から市役所まで移動しました。

市役所では、百瀬敬市長をはじめ石坂健一副市長、細井良彦建設事業部長に出迎えを受け、曽根原博都市計画課長、浅川忠幸計画係長、日野南担当と意見交換しました。

　市主導の地域バスは定時定刻で1乗車100円とはいえ、1日の本数が少ないために、待ち時間が長く、行き先が限られていたために、利便性が低く、乗客が少なく、時間帯によっては、空気を運んでいると指摘されていたと言います。そして、今後、大型バスの運転手の人手不足も顕在化しつつあったと言います。

　そこで、導入したのが、デジタル技術を活用したAIオンデマンド小型乗合バスです。

地域バスの停留所をそのまま活用したり、さらに利便性向上のために停留所(ミーティングポイントと称しています)を拡充したりしたと言います。そして、スマホのアプリや電話によって、すぐさま、または3日間までの乗り降りする場所を指定すると、その時間に小型乗合バスが迎えにきて、行き先に連れていってくれます。待ち時間は平均8分程度。1回200円です。今までの地域バスは買物や通院の高齢者中心でしたが、新たに導入した「のるーと」では、従来の高齢者に加えて、子供の送迎や宴会、観光等に使途が広がっていると言います。さらに、小型乗合バスは8人乗りで、大型免許がなくても、タクシー会社に運行を委託することができるとのことです。

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