参議院憲法審査会　一票の較差と合区解消、緊急事態への対処は・・・

参議院憲法審査会の様子(出所：参議院)

参議院インターネット審議中継 (sangiin.go.jp)　

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「日々勉強！結果に責任！」を掲げ、「国づくり、地域づくりは、人づくりから」を信条とする参議院議員赤池誠章(まさあき・比例代表全国区)です。

12月7日(水)午後1時から2時間、参議院憲法審査会が開会されました。

議題は以下です。

・日本国憲法及び日本国憲法に密接に関連する基本法制に関する調査（憲法に対する考え方について（特に、憲法における参議院の在り方並びに参議院議員の選挙区の一票の較差及び合区問題を中心として））

各各派から意見表明がなされる中で、次のような議論が行われました。

◎一票の較差と合区解消

　一票の較差と合区解消問題については、以下のような議論が行われました。

・自民党からは、参議院選挙区において人口最小の鳥取・島根と高知・徳島の4県が2つの合区となり、各県からの代表者を出すことができず、投票率が低下しており、憲法を改正して合区を解消すべきとの話がありました。

・一方、野党の一部からは、国会法に都道府県代表の問題を議論する常設委員会を設置して、参議院の地方代表の意義を明確にすれば、憲法改正せずとも、公職選挙法を改正して合区を解消できるとしています。

・また、他の政党からは、選挙制度を見直し、都道府県選挙区からブロック制の大選挙区制の導入の意見表明がなされました。

◎緊急事態にどう対処するのか

また、緊急事態に対処する際にも、次のような議論が行われました。

・衆議院憲法審査会では、自民党から衆議院議員の任期延長が提案され、議論が進んでいますが、参議院では、緊急集会の活用案が議論されました。

・野党からは、緊急事態では衆議院議員の任期を延長せず、現行憲法の衆議院解散時の緊急集会を活用すればこと足りるとの意見が出されました。

私は、その話を聞いていて、参議院の緊急集会を活用するのであれば、現行憲法の規定である解散時だけでなく、野党が言うように衆議院任期満了時でも緊急集会が適用できるとの解釈拡大だけでなく、衆議院議員の定足数割れで集まれない時にも、参議院の緊急集会を活用できるよう、やはり憲法改正が必要ではないかと思いました。

野党は、政府に緊急時に委任したくないとのことであれば、どのような緊急事態でも、国会を機能させるべく、万全を尽くす必要があります。参議院の緊急集会だけでなく、衆参両院で構成する常置委員会を設定する等の方策もあります。

◎外国勢力の干渉によって現行憲法が制定されたことが明らかに

　参議院憲法審査会の各党各会派の議論の前に、参議院法制局から現行憲法制定時に当時の日本政府と連合国軍総司令部(GHQ)とのやり取りによって、現行憲法が制定されたとの説明がありました。