先端が改良されて空気抵抗が低減された改良型車両(山梨リニア実験線で)

 

日々勉強!結果に責任!」を掲げ、「国づくり、地域づくりは、人づくりから」を信条とする参議院議員赤池誠章(まさあき・比例代表全国区)です。

 

  10月22日(土)、山梨県都留市にあるリニア山梨実験線において、自民党超伝導リニア鉄道に関する特別委員会(古屋圭司会長)の有志議員が、最新鋭の改良型リニアモーターカーの実験車両に試乗し、長崎幸太郎山梨県知事やJR東海等の関係者と意見交換を行いました。

 

 私は、議員になる前の30年以上前からリニアと地方創生効果の研究を始め、衆議院議員時には、ルート決定に携わり、現在参議院議員として、同委の幹事長代理を務めています。今回、最新鋭の車両の試乗に参加しました。

 

◎山梨リニア実験センター

 

 

 JR中央本線大月駅からバスで山梨リニア実験センターに向かいます。実験センターでは、JR東海から、研究開発状況について、説明を受けました。

 

 昭和37(1962)年研究開発以来60年、山梨実験線で実用化試験を始めて25年経ちます。わが国が世界に誇る固有の技術である高温超伝導リニアモーター技術によって、10㎝浮上して、世界最速の時速500㎞で高速移動する鉄道の開発は、25年間で415万㎞以上走り、実際に31万人以上が試乗しています。安全性、環境性、経済性等について、専門家から実用化に向けて、太鼓判の評価を受けています。

 

東京品川駅と愛知県名古屋駅間286㎞を最速40分間で結び、中間駅である神奈川県の橋本駅を10分、山梨県の新甲府駅を25分、長野県の新飯田駅を45分、岐阜県の中津川駅を60分程度で繋ぎます。隧道(トンネル)部は全体の86%となっています。さらに、2045年頃大阪まで延伸が構想されており、東京と大阪間438㎞を最短で67分で結ばれます。

 

 その効果は、わが国の人口の半数を占める東京と中京、近畿の三大都市圏6千万人以上を1時間圏内で結ぶという巨大都市圏の誕生を意味することになり、人の移動が活発化することで、経済と観光、二地域居住等の暮らし面の効果は計り知れないものとなります。さらに、東海道新幹線は昭和39(1964)年開業以来58年を迎え老朽化対策も益々必要となってきており、そして、南海トラフ地震等の災害時に東海道新幹線のバイパスにリニア中央新幹線がなり、国土強靭化にもなります。防災面はもちろんですが、国土防衛上も必要な路線です。

 

 リニアの二酸化炭素排出量は、航空旅客機の3分の1程度であり、在来新幹線よりは高いと言われており、その効果は航空機の代替として、長くなればなる程高くなります。東京と大阪間だけでなく、その先の九州に向けて、山陰新幹線構想として延伸すべきだと先の長い話のようですが、私は真剣に考えています。

 

既に、リニア中央新幹線の工事が始まっており、JR東海が自己資金で平和9(2027)年開業を目指しています。しかしながら、川勝静岡県知事が工事による水の減少や生態系の維持等を求めて、静岡県工区の工事許可を出していません。

 

私は、JR東海の説明に対して、経済安全保障の観点から、リニアの技術は国産でも、原材料や機器等について確認しました。それに対して、JR東海の回答は、国産を基本とし、それが難しい場合は基本的な価値観を共有する諸国から調達するようにしているとのことでした。

 

◎先端を改良した最新鋭車両は乗り心地が改善

 

500㎞の高速走行中でも立ち歩き自由(リニア車両内で)

 

 先頭車両の鼻の部分を伸ばしたL0型から、さらに改良された新型車両は、空気抵抗を1割以上改善したとのことです。そして、座席も実用化に向けて、座り心地を良くして改善したとのことでした。

 

 実際、試乗してみて、時速150㎞程で車輪走行から浮上走行となり、あっという間に500㎞まで加速するのですが、以前の試乗で感じた空気抵抗はほとんど感じませんでした。そして、座席の座り心地もよく、高速で走行中も、立ち歩いても問題がなく、新幹線より空間は小さいのですが、揺れは新幹線より少なく感じました。

 今すぐにでも実用化できるのではないかと期待が益々高まりました。

 

座席の座り心地もよく実用化への期待高まる(リニア車両内で)


視察参加国会議員の面々

 

◎本数は?料金は?静岡県民にどう理解を得るか?

 

 

 試乗後、長崎幸太郎山梨県知事やJR東海の関係者と意見交換を行いました。

 

 長崎山梨県知事からは、リニア建設用地の取得は65%と順調に進み、工事から出される残土の処理置き場も概ね確保されているとのことでした。また、県内の3割の開口部では、沿線住民から防音防災フード(覆い)の設置要望があり、ぜひお願いしたいとのことでした。東京品川駅と新甲府駅が25分程度で結ばれ、リニア開通による経済効果は山梨県が一番高くなるのでないかとの期待が表明されました。

 JR東海からは、地元の要望である開口部の覆いについては、対応するとのことでした。

 

 出席した議員からの意見では、中間駅にどれほどの本数が停車するのか、それによって地域波及効果が違ってくるとの指摘がありました。

 JR東海からは、1時間に5本程度、東京と名古屋間を走らせたいと考えており、その内1本は中間駅に停車する各駅停車としたいとのことでした。

 

 私も以下のような発言をしました。

 リニア中央新幹線開通に当たり、最大限効果を発揮するために、国の施策を総動員すべき。例えば、地方創生関係の交付金活用はもちろん、首都機能、政府機能の一部移転や民間の活力を引き出す国家戦略特区指定等を、沿線自治体はもちろん、静岡県も含めて、自民党リニア特委でも議論すべき。

 また、コロナ禍で一部始まった新幹線の貨客混載はリニア中央新幹線でも考えられるのか、さらに、料金体系はどうなるのか、静岡県民に対して、リニア中央新幹線が整備された後、東海道新幹線ののぞみが減便となって、待ち時間が減り、ひかりとこだまの停車駅が増加して、利便性が向上することをもっと発信して理解を得るべき、そして、静岡県とJR東海の連携を強化して、地域貢献に努めてほしい等々。

 私の発言に対して、JR東海からは、貨客混載は重量の関係から難しいこと、料金は新幹線より1千円程度高めとなることが審議会から言われているが今後の工事費用とも関係するが高額にはしないこと、静岡県との関係では、副社長級を常置して、自治体との連携を強化し、リニア開通後の東海道新幹線の利便性向上や地域活性化に努めていきたいとのことでした。

 

 「夢の超特急」と言われた新幹線後の第二の「夢の超特急」リニア中央新幹線の開通に向けて、国政から支援をしていきたいと思います。

 

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◎令和3年10月-令和4年8月 内閣府副大臣の仕事

 

内閣府副大臣として活動一覧

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