【岩手平泉】2日目　世界文化遺産平泉　第57回全国史跡整備市町村協議会大会

中尊寺金色堂前で

「日々勉強！結果に責任！」を掲げ、「国づくり、地域づくりは、人づくりから」を信条とする参議院議員赤池誠章(まさあき・比例代表全国区)です。

10月5日(水)は、昨日に続いて、岩手県平泉町に史跡保存議員連盟として出張です。

昨日4日(火)は、岩手県立世界文化遺産ガイダンスセンターと隣接した柳之御所跡遺跡(政庁平泉館)、世界文化遺産平泉の構成資産5つの内の無量光院跡とそこから金鶏山を望みました。

5日(水)は、世界文化遺産平泉の構成文化遺産5つの内、残りの3つの中尊寺と毛越寺庭園、隣地の観自在院跡を視察しました。

◎中尊寺

　中尊寺では、菅原光聴(すがわらこうちょう)執事長からお話を聞くことができました。11年前の東日本大震災の影響を乗り越えて、長年の悲願であった本尊である釈迦牟尼仏を当時の大きさのまま再建したとのことでした。当時の姿をそのまま残す金色堂は、2年後に建設900年を迎えるとのことでした。金色堂では、修学旅行の小中学生が多く訪れており、説明に聞き入っていました。コロナ禍のため、岩手県内の小中学生だとのことでした。

奥州藤原氏の初代清衡公は中尊寺金色堂を建設し、二代基衡公は父の志を継いで薬師如来を本尊とする毛越寺の造立し、三代秀衡公は阿弥陀如来を本尊とする無量光院を建立しました。三世仏（過去釈迦、現世薬師、未来世阿弥陀）を本尊とする三寺院の建立は、戦乱（前九年・後三年合戦）等で亡くなった全ての霊を慰め、過去世から現世さらに未来世にいたるまで仏国土＝浄土（仏の教えによる平和な理想社会）に導きたいという清衡公の切実な願いの具現だったと言います。

　中尊寺を知る│ 関山中尊寺［岩手県平泉天台宗東北大本山］

◎毛越寺庭園

　その後、毛越寺(もうつうじ)を視察しました。藤里明久管主からお話を聞くことができました。庭園は往時の姿をとどめており、塔山という小山を背景に、池の向こうに大伽藍の寺院があったとのことでした。

　境内のご案内 │ 毛越寺 (motsuji.or.jp)

　町立平泉中学校(小田島達哉校長)では、中学3年間を通じて、総合学習の時間を使って、地元の歴史を学んでいるとのことで、今週末には中学3年生が実際に中尊寺や毛越寺において、勉強した成果を発表するとのことでした。コロナ禍なので、観光客ではなく、保護者に対して行われるとのことでした。当日は、中学生に勉強したことを発表してもらいました。史跡を教育に活かす良い事例だと思いました。

◎第57回全国史跡整備市町村協議会大会