やまなし政治大学校の様子(自民党本部で)
一昨年来のコロナ禍の中、ロシアのウクライナ侵略、そして、わが国を取り巻く大変厳しい安全保障環境について、専門家から話を聞きました。
9月14日(水)、自民党本部において、やまなし政治大学校東京講座が開催されました。講師は、河野克俊 元自衛隊統合幕僚長です。
大変分かりやすく勉強になりました。孫氏の兵法の言うように「敵を知り、己を知り」有事に備えるべく、外交防衛情報力の体制を強化し、科学技術力と経済力をつけ、国民の生命と財産はもちろん、国土と文化を守る人づくりに全力を尽くしたいと思いました。
講演要旨は以下です。文責は赤池にあります。
◎露のウクライナ侵略の理由
・露によるウクライナ侵略は、プーチンの歴史観によるところか多いと思う。プーチンが歴史論文を発表しており、それによると、露とベラルーシ、ウクライナは三位一体であり、露が兄でウクライナ等は弟分。ウクライナが独立国として振る舞うことが許せない。ウクライナは外国ではなく、今般の戦いは、「特別軍事作戦」と言っているか、内戦、治安動員という位置づけ。
◎戦争目的と士気
・戦争目的は、明確で分かりやすくないといけない。一兵卒まで理解できないといけない。それが、士気、モラールに関わる。戦争の帰趨は、兵士の士気に負うことが多い。当然、兵器や弾丸は重要だが、最後は士気。ウクライナは、国を守るということで、目的が明確で士気が高い。一方、ロシアは目的が不明で士気が低い。プーチンの歴史観は一兵卒に理解できない。
◎国を守るとは
・戦後、わが国は国を守るということを教え学んでこなかった。よく言われる国民の生命と財産を守るということでは、白旗論もありうる。それだけでなく、やはりわが国の文化、伝統、歴史、言葉等を守らなければならない。先日、90歳を超える女性と話をする機会があり、その方から、終戦直後の恩師の言葉が今でも忘れられないという。それは「日の丸と君が代を忘れないこと」。今般のロシアによるウクライナ侵略が完結すると、ウクライナは国土たけでなく、文化等も消滅するだろう。
◎2つの前提の消滅
・今般の露のウクライナ侵略によって、今までの国際秩序をつくってきた2つの前提が消滅した。
・1つ目は、NPT体制。2つ目は、米国の核戦略の有効性。
・露という核保有国が核兵器による脅かしを公然としたことにより、NPT(核拡散防止条約)が形骸化し、北朝鮮は核兵器を絶対廃棄することはなくなった。また、米国の核抑止力が核保有国には機能しないことを明らかにした。
◎わが国への影響は
・非核三原則は国民を守るための核の政策の一つ。米国の核の傘があっての非核三原則。わが国が核保有国から核兵器で脅かされたら、米国は守ってくれる「はず」だ。本当にそうなるのか。
・米ソ冷戦時代は、最前線は欧州てあり、西独だった。西独はじめ西欧各国は、ソ連と東欧の戦車はじめ圧倒する兵力の前に、NATOをつくり、集団自衛し、米国の核抑止の実効性を担保するために、戦術核を共有し、共同で意思決定して運用する体制をつくった。
・米中対立の現在、最前線はわが日本国。それも、露、北朝鮮、チャイナの三国があり、世界の中で一番安全保障環境が厳しい。そのような地域はどこにもない。イスラエルよりも厳しい。
◎中国の戦略は
・中国の戦略は、経済大国を背景に、偉大なる中華民族の復活と海洋強国。海洋進出は、わが国とぶつかる。逆さ日本地図を見ると中国の考えがよく分かる。中国にとって、わが国が海洋進出を阻害していると見える。中国が海洋に出るときは、必ず沖縄本島と宮古島の間を通らないといけない。
・中国は、海洋進出に当たって、第一列島線(台湾や尖閣諸島等)、第二列島線(グァム等)、第三の列島線(ハワイ等)を引き、順次影響力を強めてきた
・第一列島線の中には、香港、台湾、尖閣諸島がある。この中に、外国の接近を阻止し、排除しようとしてきた。香港を勢力化におき、次は5年以内に台湾をと言われている。
・そのような中で、わが国は防衛力を抜本的に強化。しかしながら、直ぐに始めても、優に5年からもっとかかる。それでもやるべきことはやらないといけない。
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◎令和3年10月-令和4年8月 内閣府副大臣の仕事
内閣府副大臣として活動一覧
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