保守団結の会　中露の偽情報戦にどう対抗するか

保守団結の会の様子(参議院議員会館で)

国づくり、地域づくりは、人づくりから」を信条に、「日々勉強！結果に責任！」をモットーとする内閣府副大臣、参議院議員赤池まさあき(比例代表全国区)です。

　2月24日(木)ロシアによるウクライナ侵略から1か月以上が経ちます。4回目の停戦交渉が終わったとのことですが、ロ軍には大きな変化は見られず、東南部の要衝マリンポリの中心部半分は占領されたと言います。

◎保守団結の会

　3月30日(水)、参議院議員会館で私が共同代表世話人を務める「保守団結の会」では、「中露の偽情報戦にどう対抗するか」と題して、太田文雄元防衛省情報本部長・国家基本問題研究所評議員から話を聞きました。

　太田先生の講演要旨は以下です。

⑴露軍は、偽情報を流して、戦況を有利にしようとしている。ウクライナ軍の粘り強い抵抗は、長年米軍が武器を供与し、訓練を積み重ねてきた成果。露軍侵略後も、情報面で相当の貢献をしているのではないかと推測。その結果が、20人中7人の露軍将軍が殺害されたことでも分かる。

⑵中共人民解放軍は、いまだに「孫子の兵法」を信奉し、士官学校で徹底的に教えている。「兵は詭道なり」＝戦いはだましあいであり政治を含む情報戦で、戦わず勝つことを目指している。習近平国家主席もそのことに触れている。「孫子の兵法」を知ることは中共を知ることにも繋がる。人民解放軍は「三戦」(法律戦、輿論戦、心理戦)を掲げており、それを戦略支援軍が担っている。沖縄独立運動も人民解放軍の偽情報戦の一つ。

　⑶「孫子の兵法」は普遍的な軍事論であり、今回の露軍のウクライナ侵略の苦戦も「孫子の兵法」から分析できる。孫子には五事(道、天、地、将、法)という考え方があり、道とは民と指導者の意識のことで、大儀名分、士気につながる。露には道がない。天とは、気象や時間的制約のことで、露軍は寒いうちに短期決戦を狙ったが、1か月以上かかり、冬が過ぎ温かくなり、凍土が融けて進軍の障害となっている。地とは土地勘のことであり、露軍はウクライナのことを知らない。将とは将軍ことで、プーチンと軍の間に乖離がみられる。法とは広義のロジスティクス(軍の編成、兵站、後方支援)のことで、露軍には燃料や食料等に難点がある。

　⑷中露の偽情報戦にはそれぞれ特徴がある。中は孔子学院にみられるように、ヒューミント(人による諜報活動)を重視し自国の歴史を優位に使ってくる。露はサイバーを多用して成りすまして相手を落とし込めようとしてくる。

　⑸中露の偽情報戦に対抗するためには、以下提案。

政府レベルでは①嘘を見破る強力なインテリジェンス組織、②インテリジェンスの公表に関しては情報機関と調整必要(ex.1983年大韓航空機撃墜事件, 2018年韓国海軍FCレーダー照射)、③政府はタイムリーに真実(歴史的史実を含む)を報道・広報(初戦が全てを決す)、④偽情報に対して、こちらも偽情報の流出は情報信頼度毀損してNG cf.ウクライナ。⑤情報発信元による信頼度チェック(民主主義国必ずしも真実と限らず)信頼性ある情報源で二重・三重チェック。

個人レベルでは、⑤とともに、⑥SNSで感情に訴える情報に接した時は政府等の信頼できる公的ウエッブサイトや報道にアクセス。⑦情報リテラシーの向上と「常識」。

⑹わが国は自国を強化するとともに、基本的な価値観を共有する諸国との連携強化に努めるべき。わが国がもっている新渡戸稲造『武士道』精神にみられる「真実及び誠実」や山岡鉄舟の「修身二十則」」の中には、嘘をいうべからずのような徳目は、米国の士官学校にも同様にある。日米同盟は大変重要。

詳細は　アーカイブ « 公益財団法人国家基本問題研究所 (jinf.jp)

講演後、出席した議員活発な質疑応答を行いました。

　今後も、中露の偽情報戦に対抗すべく、わが国と国民の情報力を強化していきたいと思います。

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◎内閣府副大臣の仕事とは

内閣府の全体の業務と分担一覧

20211112_tanmu.pdf (cao.go.jp)

内閣府副大臣として活動一覧

写真で見る動き - 内閣府 (cao.go.jp)

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◎最新の新型コロナウイルス感染症対策

一昨年来のコロナ禍について、ワクチン接種の2回接種が79.5％、3回目接種が5,124万回40.5％となりました(3/30)。

わが国の新規感染者数は1週間平均で1日約4.3万人(前週平均1日約4.2万人)と増加に転じました。入院患者数は40万0,896人(-1,165人)、重症患者数は655人(-18人)と減少し続けてはいます(3/29)。重症病床使用率も全ての地域で4割を切り、全国的に減少し続けています(3/25)。

都道府県の医療提供体制等の状況について｜厚生労働省

政府では、3月22日(火)「まん延防止等重点措置」を全ての地域で解除しました。それにより、人流が増加しましたので、新規感染者が減少から増加に転じました。そうなると、入院患者数が増加し、重症患者数が増加するという連鎖となりますので、今後注視が必要です。

政府与党では、積極的な財政出動を行い、コロナ禍対策を進めてきました。昨年度予算は3回に渡る補正を行いました。25.7＋31.9＋19.2＝76.8兆円を執行し、今年度繰越金として約30兆円となり、民間の貯蓄に回った分も20兆円あると言われています。今年度予算107兆円と昨年末に補正31.6兆円を成立させました。3月22日(火)に令和4年度予算108兆円も成立させ、コロナ禍対策とともに、コロナ禍後を見据えて、経済のV字回復を目指しています。令和4度経済成長は名目で3.6％、実質3.2％の見通しであり、完全失業率は2.4％と、政府では近年にない高い経済成長を予測しています。

　令和4年度予算も成立し、ようやく経済V字回復を望めるようになってきています。引続き感染症対策と社会経済活動の両立を続けたいと思います。

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◎でんき予報　電力逼迫の中あなたの街の電力需給は・・・