「トッパンVR」を視察　文化財をデジタル技術で精密に保存し活用　今後多彩な活用が期待

流れる滝の映像の前で　臨場感が凄い！！！

3/9 トッパンVRの前で　(NipponGalleryで)

NIPPON GALLERY TABIDO MARUNOUCHI (toppan.co.jp)

「国づくり、地域づくりは、人づくりから」を信条に、「日々勉強！結果に責任！」をモットーとする内閣府副大臣、参議院議員赤池まさあき(比例代表全国区)です。

3月9日(水)、知的財産、クールジャパン担当の内閣府副大臣として、「トッパンVR」を視察させて頂きました。

　凸版印刷といえば、わが国を代表する大手印刷会社なのですが、長年培われた撮影や印刷技術を活用して、文化財のデジタル保存に取り組んでいます。そして、デジタル保存されたデータを公開する手法として、「トッパンVR(凸版バーチャルリアリティ=仮想現実)」を開発して、圧倒的な臨場感と没入感を感じる仮想体験を双方向で鑑賞できる仕組みを各地に展開しています。

　東京都大手町の東京国際フォーラム前に、凸版印刷株式会社文化事業推進本部が関係者のための展示説明会場「Nippon Gallery」を視察させて頂きました。

NIPPON GALLERY TABIDO MARUNOUCHI (toppan.co.jp)

◎トッパンVRとは

「トッパンVR」の手法は次のようなものだと説明を受けました。

　①撮影―高精細な写真撮影を行い、ひび割れや筆のタッチなど、つぶさに記録。高精細画像としてデジタル化します。

　②三次元形状計測―非接触光学方式による立体形状のデジタル計測で、貴重な文化財に損害を与えることがなく形状を記録し、正しいCG(コンピュータ画像)モデル制作に活用します。

　③色彩計測―撮影環境・環境条件などに左右されない本来の色を正確に保存し、CGのテクスチャ(質感)写真に活用します。

　④学術的監修―確かな学術的価値を持ったコンテンツ(内容)とするため、文化財所有者や専門家や有識者による監修を受けます。

　⑤当社独自開発エンジンー当社独自開発した仕組みで、コンピュータ上で超高精細のCGを即時に修正して描画することができます。

　以上によって、文化財等を、①写実性にこだわって忠実に再現し、②過去失われたものや地中に埋まったものなど現在見ることができなものを可視化し、③コンユータゲームのコントローラと同様のものを使って、即時描画生成によって自由に視点を移動させて、鑑賞者と対話することができるようになっていました。

◎トッパンVRの劇場は

　視察会場では、「トッパンVR」を使った映像として、三面カーブスクリーンで熊本城を、大型テレビで高野山を実際に鑑賞させて頂きました。