主催者の一人として挨拶する様子(大山田コミュニティプラザで)

 

国づくり、地域づくりは、人づくりから」を信条に、「日々勉強!結果に責任!」をモットーとする内閣府副大臣、参議院議員赤池まさあき(比例代表全国区)です。

 

12月4日(土)午後2時から2時間、三重県桑名市の大山田コミュニティプラザ 文化ホールにおいて、「拉致問題を考える国民の集いイン三重」が開催され、主催者の一人として挨拶しました。

 

同会は、政府拉致問題対策本部(本部長は岸田総理)と三重県(一見勝之知事)、三重県議会拉致問題解決促進議員連盟(会長は中森博文県議)の三団体共催で開催されたものです。

 

今年9月に就任した一見勝之知事は、元海上保安庁総務部長・次長であり、当時拉致問題に取り組んだ経緯について、熱弁を振るいました。

 

中森博文三重県議会議連会長も、全国43の県議会にある拉致議連に触れながら、三重県での取組み報告について、お話頂きました。

 

 

 主催者として、私は次のように述べました。

 「拉致問題担当の内閣府副大臣を務めております、赤池誠章です。「拉致問題を考える国民のつどいinみえ」の開催にあたり、一言御挨拶申し上げます。

三重県で「国民のつどい」を開催いただくのは、平成27年以来今回で2度目となります。開催に御尽力いただいた三重県、三重県議会北朝鮮拉致問題解決促進議員連盟をはじめ関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。

三重県警察は「拉致の可能性を排除できない事案」に係る4名の方々を公開しており、三重県においても拉致問題は重要な課題です。

 これまでも三重県では、拉致問題への理解・関心を高めるため、写真展を開催いただいているほか、来週12月10日から16日までの法律に基づく北朝鮮人権侵害問題啓発週間においては県の幹部職員にブルーリボンを着用していただくと聞いております。自治体の立場から、世論の啓発に努めていただいていることを大変心強く思います。

また、この後、御登壇いただく横田拓也(よこたたくや)様、辻(つじ)太一(たいち)様、阿部(あべ)雅美(まさみ)様にも厚く御礼申し上げます。

そして、御来場いただいた皆様、インターネットでのライブ配信をご覧の全国の皆様におかれては、常日頃から北朝鮮による拉致問題に関心をお持ちいただき、集会にご参加いただいたことに、心より感謝申し上げます。

 

昨年2月には有本嘉代子さんが、6月には横田滋さんが、お嬢様との再会を果たすことなくお亡くなりになりました。平成14年に5人の拉致被害者が帰国されて以来19年、一人の拉致被害者の帰国も実現していません。一日(いちじつ)千秋の思いで帰国を待ち望んでいらっしゃる被害者の方々、御家族の皆様に、誠に申し訳なく思っております。

先日、岸田総理や松野官房長官とともに、拉致被害者御家族の皆様、特定失踪者御家族の皆様と首相官邸で面会し、「国民大集会」にも出席しました。これらの機会に、御家族の皆様の長年にわたる苦しみと悲しみを直接お伺いし、なんとしても結果を出してほしいという切実な思いを改めて胸に刻みました。

岸田内閣においても、拉致問題は、変わることなく最重要課題です。また、現行の国家安全保障戦略においても、「北朝鮮による拉致問題は我が国の主権と国民の生命・安全に関わる重大な問題であり、国の責任において解決すべき喫緊の課題である。また、基本的人権の侵害という国際社会の普遍的問題である。」と位置付けられています。

岸田総理は、就任早々、米国のバイデン大統領と電話会談を行い、拉致問題の即時解決に向けて米国側の理解と協力を求め、バイデン大統領の支持を得ました。

また、先月には、ニューヨークで開催中の国連総会第3委員会において、我が国が共同提案国となった北朝鮮人権状況決議が採択されました。同決議の採択は、17年連続であり、拉致問題を始めとする北朝鮮の人権状況について、国際社会が強い懸念を有していることが示されています。2014年2月に公表された「北朝鮮における人権に関する国連調査委員会(COI)」の最終報告書では、北朝鮮による拉致事案の被害者の出身国は、日本以外にも、韓国、レバノン、タイ、マレーシア、シンガポール、ルーマニア、フランス、イタリア、オランダ、中華人民共和国といった諸国に及ぶとされており、拉致問題は日本のみならず国際的な課題であります。12月11日(土)にも、東京イイノホールで政府主催の国際シンポジウムも開催予定です。

今後とも、米国を始めとする関係国と緊密に連携しながら、全ての拉致被害者の一日も早い帰国を実現するべく、全力を尽くしていく考えです。

 

言うまでもなく、日本人の拉致被害者を救出するのは我が国自身が主体的に取り組む問題であります。

岸田総理は、我が国が主体的に動き、トップ同士の関係を構築することが極めて重要であるとの認識のもと、「条件を付けずに金正恩委員長と直接向き合う」との決意を表明しています。

その上で、国民の皆様に全ての拉致被害者の一日も早い帰国実現への強い意思を示していただくことが重要です。北朝鮮は、日本の世論を慎重に見ています。本日この集会を通じて、ご来場の皆様、また、インターネットでのライブ配信をご覧の全国の皆様の声がより一層大きくなることは、拉致問題の解決に向けた力強い後押しとなります。

 毎年12月10日から16日までは、法律で北朝鮮人権侵害問題啓発週間と定められています。

  この週間においては、国民が、拉致被害者や御家族の思いを共有するとともに、拉致被害者を「取り戻す」という強い意思を北朝鮮に示す機会としたいと考えており、私は常にこのように着用しておりますが、週間中は、拉致被害者の救出を求める国民運動のシンボルであるブルーリボンについて、全ての大臣、副大臣、大臣政務官に、着用をお願いしています。また、私も拉致被害者救出のために行動する拉致議連に所属する一国会議員として、同僚国会議員やお会いする首長、地方議会、経済団体の方々にも同様に要請しています。

御家族も拉致被害者御本人も御高齢となる中、もはや一刻の猶予もありません。また、冒頭でも申し上げた通り、拉致問題は最重要課題であり、国家安全保障戦略にも明記されている問題でもあります。私(赤池副大臣)も、皆様の声を後ろ盾としつつ、岸田総理・松野官房長官を全力で補佐し、認定の有無にかかわらず、全ての拉致被害者の一日も早い帰国実現に向け、あらゆるチャンスを逃すことなく全力で行動してまいります。引き続き、御支援・御協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。」

 

◎拉致被害者家族からの訴え

 

横田拓也氏の訴え

 

 まず、横田拓也氏(拉致被害者横田めぐみさんの弟、家族会事務局長)から北朝鮮による拉致被害者ご家族からの訴えを聞きました。

「コロナ禍の中で拉致問題が風化するのではないかと心配する中で国民のつどいを開催して頂き感謝いたします。」

「明るい賑やかだった家庭が姉めぐみの拉致をきっかけに静かな家庭になってしまいました。」

「私達子供の前では気丈にふるまっていた両親だったが、お風呂に入った時に父滋が頭に湯を被りながら泣いていた姿を見てしまいました。後から聞いたことだが母早紀江は学校に私達を送り出した後、畳を掻きむしりながら泣きじゃくっていました。」

「1977年(昭和52年)姉めぐみが拉致されてから、1997年に私達が拉致被害者の家族が集まり家族会が結成されるまでに、20年の月日が流れていた。その間、さらに多くの拉致被害者が出てしまいました。」

「家族会結成に当たり、姉めぐみの実名を出すかどうかで私達家族の中で大議論があった。私達や母は実名告白によって姉の身に何かあってはと案じて反対だったが、父だけは実名告白に拘った。なぜなら、実名でなければ説得力に欠け、さらに再発防止につながらないからと。」

「岸田総理には、北朝鮮の連絡事務所設置や調査委員会発足等の提案には乗らないでほしい。北は在住する全ての住民を監視し、情報を持っているからです。日朝首脳会談の開催を呼びかけ続けてほしい。私達家族には時間がない。政治の動きしかありません」

「姉めぐみが帰ってきたとき、両親にはしたいことがある。昨年9月に亡くなってしまったが、父滋は東京の最先端の街を見せて、空白の時間を埋めてほしいと言っていました。母早紀江は、青空の下で草原に一緒に寝そべりたち言っています。」

「拉致問題は、私達被害者家族の悲しい話だけで捉えないでほしいと思います。人権の問題であり、何よりも国家の主権、安全保障の問題であり、皆さんの問題でもあるのです。」

 

◎講演 元産経新聞記者 阿部雅美氏「拉致―メディアの視点から」

 

当時の新聞を投影しながらの阿部雅美氏の講演

 

 その後、拉致問題を最初に報道した元産経新聞記者の阿部雅美氏から講演を頂きました。

 「今日は講演時間が短いので、私の著書『メディアは死んでいた』もご一読下さい。」

 「昭和55年1980年1月7日産経新聞朝刊に『アベック3組ナゾの蒸発―外国情報機関が関与?』という記事を私は独自取材を基に書きました。初めて北朝鮮の拉致問題が報道された日でした。しかしながら、その報道に他のメディアの後追いはなく、逆に捏造記者と非難されたのでした」

 「8年後、昭和63年1988年3月26日参議院予算委員会において、拉致問題が質問されました。当時の梶山静六国家公安委員長は『昭和五十三年以来の一連のアベック行方不明事犯、恐らくは北朝鮮による拉致の疑いが十分濃厚』と認め、続いて、警察庁警備局長は『一連の事件につきましては北朝鮮による拉致の疑いが持たれるところでありまして、既にそういった観点から捜査を行っておるわけであります。』と国会で答弁したのです。しかしながら、翌日の報道は、産経が「べた記事」という小さな扱いだけで、他のメディアは報道しませんでした。私は当時報道現場から離れていて、私も知りませんでした。そして、何もできなかったのです。」

 「9年後、平成9年1995年2月3日産経新聞に、横田めぐみさんのことを私は実名で報道しました。この時も1紙を除いて報道されませんでした。北朝鮮の平壌放送は『デマ、でっち上げ』と論評し、それに同調する政治家や知識人、メディアがたくさんいたのです。翌月、家族会が結成されました。」

 「拉致問題で何かが動かされたと感じたのは、平成9年1988年11月16日に、横田めぐみさんが拉致された新潟での同級生を中心とした大集会が開催された時でした。講師として、私と櫻井よしこさんが出席し話をしました。そして、それを契機に、救う会の運動が全国に広がり、平成14年2002年の日朝首脳会談が開催され、5名の拉致被害者が帰国に繋がります。」

 「国会答弁で政府が公式に認めてから、政府は何をしていたのか、政治家は、メディアは結局何もしませんでした。しないどころか、金丸超党派訪朝団や大手2紙の訪朝団等、日朝正常化に動き、拉致問題に逆風を吹かせた人々がたくさんいました。」

 「拉致問題には前兆がありました。海上保安庁の巡視船が不審船を拿捕し100人以上逮捕していたのです。しかしながら、微罪で執行猶予がつき、全てが北に帰国しました。わが国は北からこの程度の国と思われたのです。それが、拉致へのエスカレートしたと思います。」

 「拉致問題は、わが国の国家意識の低さを露呈しました。拉致被害者の問題だけでなく、私達日本社会の問題です。」

 「私は新聞社を退社してから10年以上経ちます。私にはまだ書きたいことがあります。横田めぐみさんはじめ拉致被害者が帰国して『お帰りなさい』という記事を書きたいと思います。私は諦めていません。」

 

◎特定失踪者家族からの訴え

 

一見知事とともに辻太一氏の訴えに聞きいる

 

 当日、三重県に関わりのある拉致の可能性を排除できない行方不明者のご家族も紹介されました。

川合健二さん 昭和54年32歳 会社員で山梨県にて失踪

小久保稔史さん 昭和55年32歳 鳥羽市の船員で京都府舞鶴市にて失踪

 

 また、当日お越しになられなかったのですが、警察庁は次の方の情報も公開しています。

 ・大政由美さん 平成3年23歳 津市の大学生 韓国で失踪

 

 その中で、以下の方の兄辻太一氏が訴えました。

 ・辻與一さん 昭和56年32歳 桑名市の教員 下宿先から失踪

 

 北に拉致された全ての同胞の帰国を実現するまで、引き続き全力を尽くします。

 

………………………………………………………………………………

 

◎内閣府副大臣の仕事

 

内閣府の全体の業務と分担一覧

20211112_tanmu.pdf (cao.go.jp)

 

内閣府副大臣として活動一覧

写真で見る動き - 内閣府 (cao.go.jp)

 

………………………………………………………………………………

 

◎新型コロナウイルス感染症対策

 

昨年来のコロナ禍について、ワクチン接種の2回接種が77.0%(12/2)で、全人口の8割近くまで迫ってきています。12月に入り、医療関係者から3回目接種も始まりました。新規感染者数は141人(前日比+27人)、入院患者数1,000人(-13人)、重症患者数は28人(-4人)と減少傾向ではあります(12/3)。

 

WHO(世界保健機関)は、欧米では感染拡大の傾向が出ており、南アフリカから新たに感染力が強い変異株「オミクロン株」が発生し、世界各地で発見され警告しています。同変異株はわが国でも、発見されました。政府では水際対策強化を打ち出し、新規入国者11月30日(火)から1か月程度停止しました。引き続き社会経済活動とマスク着用等の基本的な感染症対策の両立をお願いしたいと思います。

 

………………………………………………………………………………

 

◎災害支援

 

災害ボランティアを募集中です。

・詳細は https://www.saigaivc.com/ 

 

日本赤十字社では義援金を募集しています。

・詳細は http://www.jrc.or.jp/contribution/ 

 

災害が各地で頻発する中で、災害復興のために、観光支援を行っています。

https://travelersnavi.com/coupon/

 

…………………………………………………………………………………

 

◎自民党党員募集

 

 自民党では党員を募集しております。党員は、自民党総裁選挙(次回は令和6年2024年)での投票権を持つことができます。ぜひ事務所までご連絡下さい。

 

◎赤池まさあき後援会入会案内

 

後援会入会希望の方はこちらへ

http://www.akaike.com/support%20club/sc_index.html 

 

…………………………………………………………………………………

 

◎フェイスブックからはご意見を書き込むことができます。

http://www.facebook.com/akaike.masaaki 

 

◎ツイッターはこちら

https://twitter.com/masaaki_akaike/   

 

◎インスタグラムはこちら

https://www.instagram.com/akaikemasaaki/