御近影(出所:宮内庁)

 

9月6日(火)は、悠仁親王殿下の15回目の御生誕日です。心より御祝いを申し上げます。

 

来年度からは高校生になられるとのことで、健やかに御成長なされていることは慶賀の至りと存じます。

 

◎皇位の安定的継承のために・・・

 

悠仁親王殿下の御生誕は、皇室にとって秋篠宮文仁皇嗣殿下の御生誕以来41年ぶりの男子でした。当時、小泉内閣時で有識者会議が皇室典範を改正して、女性天皇の復活、我が国有史初の女系天皇導入を提案しており、大きな議論となっていました。御生誕によって、その議論は一旦収束しました。

 

しかしながら、現在の上皇陛下の御譲位の際に、国会の皇室典範特例法の議論に際に、附帯決議がなされました。それを踏まえて、今年に入って、政府において、皇位の安定的継承について、有識者会議が組織され、議論がなされています。

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/taii_tokurei/index.html 

 

同会議では、以下2点を中心に議論が進められています。

①内親王・女王が婚姻後も皇族の身分を保持することを可能とすること。

②皇族の養子縁組を可能とすることで、皇統に属する男系の男子が皇族となることを可能とすること。

 

本日、共同通信が「天皇ご一家と4宮家存続の構想 政府、女性皇族が継ぐ案を想定」という題名で報道がなされました。

天皇ご一家と4宮家存続の構想 政府、女性皇族が継ぐ案を想定(共同通信) - Yahoo!ニュース

 

報道を読んでも判然としないことが多いのですが、「皇室の「現体制」を保ち、秋篠宮家の長男悠仁さま(15)の即位後も皇室全体で支えられるようにする狙いがある」ことは分かるのですが、皇室の内親王殿下や女王殿下に皇室に残ってもらい、皇室の活動を支えて頂くことまでは理解するのですが、宮家創設となると「皇位継承権」があることになります。現在の内親王殿下や女王殿下は男系女子ですから、その中から女性天皇になることは歴史上あったことですが、その御成婚相手が旧宮家の男子なのか、一般人なのかで、まったく違ったものとなります。一般人であれば、その子は女系天皇となり、歴史上なかったものとなります。

 

一方、旧宮家の男子と現在の内親王殿下や女王殿下が御成婚なされるのあれば、現行の宮家を継承することは、歴史上もあったことで、今般の有識者会議の①と②の提案にそったものとなります。

 

 引続き菅内閣は今月末で終わるわけですが、有識者会議の議論を注視していきたいと思います。