鈴木淳司衆議院議員から今年も頂戴した恒例「亥」年の瀬戸焼の置物

 

 新年の挨拶を申し上げます。旧年中は大変お世話になりました。平成の御代が最後となり、御代替わりとなる本年も、ご指導ご支援の程を心よりお願い申し上げます。

 

 冬型の気圧配置となり、日本海側は雪ですが、太平洋岸は晴れとなり、初日の出を見ることができるのではないかと思います。

 

●御代替わり 三種の神器から

 

 今年は、第119代光格天皇御譲位以来、202年ぶりの御代替わりとなります。

 http://www.kunaicho.go.jp/ryobo/guide/119/index.html

 

4月30日に天皇陛下が御譲位なされ、5月1日に皇太子殿下が御即位なされると、神話の時代から今日まで、万世一系・男系で継承されてきた126代目の天皇陛下となり、改元されると248番目の元号となります。「大化」の改新以来、元号は我が国で唯一残ったもので、独立国の証明でもあります。御代替わりを通じて、皇室を中心に世界最古最長と続く、我が国の歴史と伝統を国民全体で共有し、国の活力に繋げていければと思っています。

 

御代替わりの際には、皇統の証として三種の神器が継承されます。八咫鏡(やた=大きいかがみ)・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)・草薙剣(くさなぎのつるぎ)です。それは、智・仁・勇の「三徳」を具象化したものと言われています。私は、その「三徳」は、人づくりの目的であるとともに、そのまま政治観(政治とは文農武)に繋がり、国づくり・地域づくりの機関や政策と通底しているのではないかとかねがね思っています。「国づくり、地域づくりは、人づくりから」「日々勉強、結果に責任」との思いで、今年一年全力を尽くしたいと思っています。

 

●年頭の抱負 ①選挙勝利、②安全保障強化と憲法改正、③経済・地方創生、④人づくり

 

 私は年頭に当たり、今年一年いくつかある中で、次の4点に取組みたいと思っています。

 

第一は、選挙の勝利です。1月10日の山梨県知事選(長崎幸太郎氏推薦)から始まり4月の統一地方選挙において、同志を一人でも多く当選させ、そして、7月の参院選においては、自分自身再選を果たしたいと思っています。12年に1回の地方選と参院選の重ねる年は、投票率が下がり、大変厳しい選挙となる傾向があります。経済が減速傾向の中で、厳しい戦いが予想されます。政治の安定が、すべての基盤です。しっかり戦い抜きたいと思います。

 

 第二は、私の政治家としての最重要課題である人づくりです。自民党文部科学部会長が2期目となり、引続き国家の継続・発展は人づくりからとの思いで取組みたいと思っています。

 

そして、人づくりを担う文部科学省が、一昨年来不祥事が続き、職員の意識改革、組織風土改革に目途をつけ、機能を強化して、政策を推進すべく、党から取組みたいと思っています。

 

昨年4月から小学校の道徳の教科化が始まり、今年4月からは中学校で道徳の教科化が始まります。自立と自律、親兄弟・他者との協調、家庭や地域等の集団の中の自分、働く意義、我が国と郷土への愛、他国尊重、自然や崇高なものへの畏敬等、子供たちには全ての勉強の要として、道徳をしっかり学んでほしいと思います。

 

今年は、少子化対策として、教育の無償化が実施される予定です。10月の幼児教育・保育の無償化から始まり、2020年度から経済的に厳しい若者の高等教育を実質無償化しようというものです。財源として1.5兆円。社会人の学び重ねも進め、学校から社会へと切れ目ない支援を通じて、教育の機会均等に、引続き努力したいと思っています。

 

自民党文部科学部会長として、教育はもちろん、科学技術、スポーツ、文化政策を推進していきたいと思います。

 

●経済再生・地方創生

 

 第三は、経済再生、地方創生を進展させることです。堅調だった世界経済は、今年減速傾向が予想されており、我が国も下振れの危険性があります。安倍政権となり6年間、経済はプラス成長を続け、GDPも550兆円を超えて、最高となっています。10月の消費税増税が予定通りできるかどうかが焦点となっています。世界経済が軟調となり、国内経済がマイナス成長に落ち込むことになれば、消費税増税延期も真剣に検討せざるを得ません。増税を原資として幼児教育・保育無償化を直ちに実施することになっていますが、大本の経済の活力が失われてしまっては取り返しがつかなくなるからです。

 

地方創生を取組み始めてから4年間、地方への波及効果が進んでいるかも試金石となっています。国だけでなく、地方の税収も過去最高となっています。来年度も地方創生交付金に1千億や地方高等教育機関活用に100億円、高校を核とした予算に2.5億円とつけています。予算執行とともに、今年は、地方自治制度自体の改革、「圏域」に基づく広域行政化も検討する時期になってきていると思います。

 

また、ラクビーW杯が9月から11月にかけて、国内11か所で開催されます。11月には新国立競技場が竣工となり、来年7月からの東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、スポーツを活発化させ、健康増進に繋げ、文化活動も推進して、訪日外国人3千万人から4千万人向けて、観光立国を目指したいと思います。

 

今年1月7日から出国者に1人1千円を課税する国際観光旅客税が施行され、400億円以上の財源ができます。それを活用して、観光立国を推進することができます。各地にはユネスコ認定の世界遺産が21あり、文化庁認定の日本遺産が67あります。今年も、日本遺産の認定を20近く拡充する予定です。認定を受けた地域と、これから認定を受ける地方をしっかり支援して、国内外の多くの方々が交流する基盤をつくっていきたいと思います。

 世界遺産 http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/sekai_isan/

 日本遺産 http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/nihon_isan/

 

●安全保障強化と憲法改正

 

第四は、安全保障強化と憲法改正の実現です。大変厳しい我が国を取り巻く安全保障環境の中で、昨年防衛計画の大綱を改訂し、着実に防衛力を強化し、国家安全保障会議による同戦略の基づき、海上保安、外交、治安テロ等の態勢を整備しつつあります。その着実な実現とともに、私は対外情報機関の設立、国民の支持を得るための安全保障教育の充実に取組みたいと思っています。今年はG20首脳会談(6月大阪)はじめ8つの関係閣僚閣議が各地で開催されます。我が国の国益を追求する絶好の機会であり、治安テロ対策に万全を期す必要があります。

 

そして、自民党結党以来、国の独立体制を確固たるものとするために、今年こそ憲法改正への道筋を付けたいと思います。我が自民党は、憲法改正項目を4点(9条、緊急事態、参議院合区、教育)に絞っています。憲法改正への道筋自体、我が国周辺の大変厳しい安全保障環境の中で、国家の安全保障、国民の安寧に資するものです。統一地方選と参院選は、憲法改正のための重要な国民運動の場でもあると思っています。

 

●今年の予定は?

 

 今年の予定は以下です。

 

1月 新年 山梨県知事選挙 第198回国会(通常会150日間)召集 補正予算審議

2月 衆議院で来年度予算案審議 自民党大会

3月 参議院で予算審議 来年度予算成立 税制・日切法案可決 地方選・県議選告示 

4月 新元号内示 法案審議 知事選・県議選投開票 天皇皇后両陛下御成婚60年・即位30年感謝の集い 衆院選補欠選挙 地方選・首長長選・市町村議選投開票 天皇陛下御譲位 

5月 皇太子殿下御即位 改元 今年度骨太の方針と成長戦略改訂

6月 国会会期末 サッカー女子W杯(仏) G20首脳会合(大阪)

7月 参議院議員通常選挙

8月 第4回山の日記念全国大会(甲府市) 全国戦没者追悼式 来年度予算案概算要求と税制改正案要望 第8回バイクラブフォーラム(甲府)

9月 ラクビーW杯日本大会(~11月) 臨時国会開会? 

10月 消費税8%から10%へ増税 即位の礼 各種団体から政策要望、法案審議

11月 大嘗祭 来年度税制改正案の審議開始

12月 税制改正大綱決定 来年度予算案閣議決定

 

 今年も一年間、喜んで進んで働く(傍楽)ことを誓いたいと思います。