「『映画ちびまる子ちゃん』と文部科学省がタイアップ!~ 友達に国境はな~い! ~」

 

 

「国づくり、地域づくりは、人づくりから」を信条とする参議院議員赤池まさあき(全国比例区)です。

 

3月22日(木)、AERA dot.から事務所へ下記の取材依頼がとどきました。その日のうちに回答ができればよかったのですが、昨日は、事務所に多数の名古屋市中学校の案件をはじめとした様々な電話問合せがあり、その回答で物理的に難しかったため、本日の回答になりました。この点は、昨日3月22日にネットで配信されたAERA dot.の「『ちびまる子ちゃん』でも文科省に猛抗議 前川前次官の授業介入した自民・赤池議員の圧力体質」という記事でも書かれています。

  ・私が書いたブログ 「友達に国境はなーい!文部科学省の国家意識」

 

当初、AERA dot.は、何か勘違いされたのか、「赤池氏の事務所に取材を申し込んだが、『現在、担当者が不在で回答をするのが物理的に難しい』とのことだった」と記事に書かれていましたが、昨日は、担当者が不在どころか、担当者も電話問合せを受けて、対応することに終始していたため、物理的にその日のうちに回答するのは難しいということで、本日の対応となりました。

 

●私の事務所への電話の数々

 

 少し事務所への電話問合せのことを触れましたので、皆様から頂いた声をご紹介したいと思います。

 

 全般的には、断片的な情報に基づいて問合せをかけてこられる方が多く、こちらが説明すればしっかりと聞いて理解してくれる方もいれば、説明しても独自のご意見を言われる方もいました。残念なのは、こちらはしっかり問合せには回答しようと思って電話を受けているのに、まったくこちらの説明は聞かず、一方的に言いたいことだけをおっしゃる方や、罵詈雑言をあびせるだけの方もいたことです。皆様の声はきちんと聞こうという姿勢で電話対応をしていた事務所としても、このような電話には大変残念に思っておりました。

 

 内容として顕著だったのは、前文科次官がいわゆる天下り問題等に関わって、単に監督責任だけではなく、本人自身の違法行為により停職相当とされた方であることをご存じない方が大変多かったということです。監督責任を問われ引責したものだと誤認されている方がかなりの数いらっしゃいました。それを説明すると、皆様、それは知らなかったと言って、認識を新たにしていただきました。

 

●アエラからの質問に対する回答

 

 話をもとにもどします。AERA dot.からの質問と私どもの回答は以下の通りです。

 

【質問1】文科省のホームページでは、映画について「日本の小学校が海外から来た小学校と交流友情を深める姿が描かれて」ていると説明をしていて、「友達に国境はな~い!」のキャッチフレーズもその内容に沿ったものです。ブログでは「国家意識がない」との事で問題視したとのことですが、具体的に何が、どのように問題だとお考えになったのでしょうか。

 

【回答1】「友達に国境はな~い!」のキャッチフレーズは、いくつか出てきた候補の中から、文部科学省が省の責任でもって選択したことを、当時担当者から直接確認しました。

私が思ったのは、教育行政を司る文部科学省として、子供向けとはいえ、「国境はない」という嘘を教え、誤認をさせてはいけないということです。国境は歴然としてあります。国家があってこそ、私達の平和で安全な暮らしが守られています。国家が発行するパスポートがなければ、出国もできませんし、他国へ入国することもできません。

教育基本法には「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと」とあります。国家・国境があった上で、他国を尊重して、国際社会の中で生きていくことが教育目標に掲げられています。

今回のことは、ブログでも書きましたが、「たかがキャッチフレーズ。されどキャッチフレーズ。一事が万事で、言葉に思想が表出するものです。国家意識なき教育行政を執行させられたら、日本という国家はなくなってしまいます」に尽きると思っています。

 

【質問2】今でもこのキャッチフレーズは問題だとお考えでしょうか。

 

【回答2】問題だと思っています。私なら「国境があっても、友達でいよう」と名付けたいところです。それが事実であり、教育基本法の理念にそっていると考えるからです。

 

【質問3】ブログでは、文科省に「猛省を促した」とあります。今後も同様のケースがあった場合、同じ対応をしますか。

 

【回答3】国民に選ばれた立法府の一員として、行政府に対して、事実確認を行い、問題提起をすることは当然の仕事だと思っています。ただ、それを受けて、行政府がどうするかは行政府の判断となります。

ちなみに、今回の件では、文科省の国家・国境に関する意識に対して「猛省を促しました」が、私の意見は意見として承るということでした。キャッチフレーズについても、私の意見は聞き入れられず、変更されなかったことは、ポスターを見ていただければわかる通りです。

 

以上が、取材に対する回答です。

 

 最後に、上記の回答および私のブログを読んでいただければわかるのですが、私は、キャッチフレーズについて意見を申し上げたのであって、ちびまる子ちゃんには意見しておりません。むしろ、ブログでは「ちびまる子ちゃんは、可愛いいのですが…」と書いているのですが。この点だけは、お間違えなきようお願いしたいものです。

 

読んでいただき、ありがとうございました。