黄金週間(ゴールデンウィーク)が明け、国会は今日8日(月)と明日9日(火)両日、衆参両院の予算委員会で集中審議となります。フランスでは大統領選挙でマクロン氏が勝利しました。国内では安倍総理が5月3日の憲法記念日で表明した改憲問題や、五輪東京大会に向けてのテロ等準備罪新設等、議論がなされると思います。国益のため有益な議論を「心底」期待したいと思います。

我が国は、教育・文化立国であると同時に、科学技術立国として、今日まできましたし、今後もその分野に力を入れていくことが、国を維持し発展させる方向性だと思っています。この分野については、先日も取り上げました。政府が、戦略的に重点支援しようとしている科学技術の中の一つに、海洋があります。
4月28日「科学技術でイノベーションを 13領域とGDP比4%へ」
https://ameblo.jp/akaike-masaaki/entry-12269645607.html

●JAMSTECと理研の共同研究で「天然の発電所」を発見

新国立競技場、もんじゅ、再就職問題等々・・・近年評判の芳しくない文部科学省ですが、その所管する国立研究開発法人は、頑張っています。4月28日(金)に、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と、先日創設百年を迎えた理化学研究所(理研)の共同研究によって、新発見を公表しました。それは、沖縄の深海1千メートルの熱水噴出孔付近で「天然の発電所」と言える自然発生的な発電現象を実証したのです。JAMSTECの海洋調査船「なつしま」「かいよう」と無人探査機「ハイパードルフィン」が用いられました。今後電気生態系の発見が期待され、生命起源解明に新しい糸口を見出したとのことです。5月10日付のドイツの学術誌に掲載されるとのことです。
http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20170428/

●発見の概要と期待

海底熱水噴出孔では、鉱床の存在が確認されており、希少な資源の開発が期待されています。その調査研究過程で、吹き出す熱水の中に電子を放出しやすい硫化水素や、鉄・銅などの金属イオンが大量に含まれており、熱水が海底に放出されて冷却されて硫化鉱物が沈殿される過程で、鉱物から海底へ自然に発電しているというのです。この発電力は、熱水噴出孔を中心に少なくとも周辺約百メートル先の鉱物表面で観察されており、深海熱水噴出域が巨大な天然の燃料電池として機能していて、常に電流が発生していることになります。

既に、同研究グループは、平成25年9月に、海底熱水鉱床の硫化鉱物が高い導電性を持ち、化学反応の触媒活性を持ち電極として利用でき、さらに熱水と海水を用いて現場で人工的な発電が可能であることを発見してきました。今回は、それを実際に観測して確認したということになります。

これまでは、分子が拡散するとしか考えられていなかった深海のエネルギー・物質循環が、鉱床中の電流を介しても起こることが明らかにされたことで、考え方を変)る(パラダイム・シフト)必要が生じたわけです。今後様々な分野への応用や展開が期待でき、例えば、海底に電気をエネルギー源にする微生物がいたり、大昔の地球の深海熱水噴出孔において電気の力で生命が誕生した過程が説明できることで、地球外生命の探査方法も変わることになる等々・・・期待されます。

●科学技術予算GDP比政府1%+民間3%=4%の確保へ

我が国が、国民の血税を活用して、科学技術や学術の本来の目的である真理を率先して探究することによって、人類へ貢献するとともに、国益の伸長に繫がり、人材育成にとっても計り知れない動機付けをもたらすのではないかと思っています。今年度予算の内、科学技術振興費は1・3兆円と前年度比116億円(+0・9%)となっています。さらに、その内海洋科学技術予算は376億円となっています。引き続き科学技術予算 (GDP比政府1%+民間3%)の確保と活用に力を尽くしてまいります。

 私は、わが国の伝統的な精神、智・仁・勇の「三徳」に基づき、「国づくり、地域づくりは、人づくりから」をモットーに、全ては国家国民のために、日々全身全霊で取組みます。

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●現行憲法の制定過程

 平成29年5月3日「憲法記念日」であり、現行憲法施行70年です。改めて現行憲法の制定過程を確認しておきたいと思います。国立国会図書館がまとめた「日本国憲法の誕生」から、以下箇条書きでまとめてみました。

現行憲法制定過程の異常さは、いくら内容が良い、民間の草案を活用している、日本政府が修正した、選挙で選ばれた議員による国会でも修正されたと言っても、結局外国人であるGHQが我が国の憲法改正の決定権を握っていたということに尽きていると思います。残念なことですが、敗戦による国家主権喪失の結果です。その問題は、今外国勢力が我が国の憲法や法律に影響を及ぼそうとしたら、どうなるか考えればすぐに分かることだと思います。その過程で、先人の努力は大いに評価するものですが・・・
http://www.ndl.go.jp/constitution/index.html

⑴米国の占領方針
 7/26米英中がポツダム宣言発表(本国軍隊ハ完全ニ武装ヲ解除、民主主義的傾向ノ復活強化、言論、宗教及思想ノ自由並ニ基本的人権ノ尊重ハ確立) 
 8/10御前会議で国体護持を条件に受諾。8/14御前会議で最終受諾決定。8/15終戦
9/2 降伏文書調印。マッカーサー占領政策開始。9/10 GHQ検閲開始。
10/9東久邇宮内閣から幣原内閣へ。10/11マッカーサーが幣原首相に「憲法の自由主義化」を示唆。9/11戦犯逮捕指令。

⑵日本政府の改正案
 10/22憲法問題調査委員会設置。帝国憲法は立憲主義でその改正で十分民主化できる

⑶各党や学者等が草案を発表
帝国憲法改正から天皇制廃止まで幅広く多様な案

⑷GHQ草案
 S21/2/1毎日新聞が政府改正案をスクープ。2/3マッカーサーが3原則(①天皇は元首でその地位は憲法及び国民の意志、②国家の主権として戦争廃止、③封建制廃止)の指示。GHQが民間憲法案や合衆国や諸外国の憲法を参考に10日間余りで英文草案を作成。2/8政府がGHQに改正案提出。2/13政府案を拒否しGHQ草案を手渡す。

⑸日本政府案の作成
 2/22GHQ草案を受け入れるしかなく翻訳して3/6政府要綱案を作成。GHQとの交渉で一院制から二院制へ。

⑹戦後初の衆議院総選挙
 4/10初の女性参政権 2票制で女性議員36名初当選 憲法が主要争点とは言えず?
 5/22第一次吉田茂内閣成立。

⑺国会での一部修正
 枢密院ではただ一人天皇機関説の憲法学者美濃部達吉は帝国憲法改正で十分と一貫して反対。6/20政府が改正案を議会に提出。衆議院ではGHQの要請で前文を「主権が国民に存することを宣言し」、第1条を「主権の存する日本国民の総意に基づく」と修正。9条では「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、……」との文言を追加し、また、第2項も、「前項の目的を達するため」と改められ、自衛権を読み込めるよう修正(芦田修正)。参議院ではGHQの要請で国務大臣は文民等4項目を修正。3か月半での審議で10/7成立。

⑻憲法公布、総選挙、施行
 11/3憲法公布。4/20第23回総選挙(過半数政党出ず)後、吉田内閣から片山哲社会党内閣誕生。5/3施行。皇居前広場で記念式典、各地で記念講演会開催。憲法改正に合わせて、皇室典範改正、国会法、内閣法、裁判所法、地方自治法などが新たに制定され、刑法、民法などの規定も改正。

⑼憲法普及
 12/1官民で憲法普及会(芦田均会長)が組織され、研修や講演、出版、懸賞論文、映画、「憲法音頭」等展開。小冊子「新しい憲法 明るい生活」は2千万部全世帯配布。
 http://www.ndl.go.jp/constitution/shiryo/05/141/141tx.html

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●熊本大地震の被災者支援を

熊本地震の被災者の方々には、心よりお見舞いを申し上げます。
政府では、被災者支援のための情報提供を行っています。
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/saigai/kumamoto_hisai.html

●東日本大震災

 東日本大震災で被災された皆様への支援制度情報等
 http://www.kantei.go.jp/saigai/

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●自民党党員募集

 自民党では党員を募集しております。2年以上党歴のある方には、自民党総裁選挙での投票権を持つことができます。ぜひ事務所までご連絡下さい。

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