NHKニュースより

 

 新春恒例の「歌会始の儀」が、1月13日(金)に皇居で行われました。今年のお題は「野」で、国内外から合わせて2万首余りの短歌が寄せられたとのことです。

 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170113/k10010838021000.html

 

●世界に類のない国民参加の文化行事

 

 人々が集まって共通の題で歌を詠みその歌を披露する「歌会」は、奈良時代の万葉集から見られます。天皇陛下が主催する「歌会」を「歌御会(うたごかい)」といい、新年最初の「歌御会始」は鎌倉時代中期の亀山天皇の御代から記録が残っています。今に続く「歌会始」は少なくとも750年の歴史を持つことになります。明治初期に一般の詠進が認められ、さらに戦後には在野歌人に選歌が委嘱され、お題も平易なものとされ、陪聴者も拡大、テレビ中継もなされて、国民参加が進みました。

 

 長い歴史を有する宮中の歌会始は、明治と戦後の改革によって、世界に類のない国民参加の文化行事となりました。短歌は、わが国の伝統文化の中心をなすものといわれ、皇族から庶民まで多くの方々が詠い継がれてきました。短歌が国内外から寄せられ、これを披露する「歌会始」が、皇室と国民を結び、国柄を身近に感じるものとなっていると思います。

 http://www.kunaicho.go.jp/culture/utakai/utakai.html

 

●御製御歌

 

 皇居・宮殿の「松の間」では、天皇皇后両陛下の御前で、一般から詠進して選に預かった10人の歌、選者の歌、召人(めしうど)の歌、皇族殿下のお歌、皇后陛下の御歌(みうた)と続き、締めとして御製(ぎょせい)が披講(ひこう)されます。皇太子殿下をはじめ皇族方が列席され,文部科学大臣,日本芸術院会員,選歌として選ばれた詠進者などが陪聴します。

 

 この儀式は、読師(どくじ 司会役)、講師(こうじ 全句を節をつけずに読む役)、発声(はっせい 第1句から節をつけて歌う役)、講頌(こうしょう 第2句以下を発声に合わせて歌う役)の諸役によって進行されます。

  http://www.kunaicho.go.jp/culture/utakai/pdf/utakai-h29.pdf

 

御製

邯鄲(かんたん)の 鳴く音(ね)聞かむと 那須の野に 集(つど)ひし夜を なつかしみ思ふ

 

 天皇皇后両陛下は、夏の時期、那須御用邸で数日間をお過ごしになります。那須御用邸では、陛下のご意向を受け、平成九年以降、計十年間にわたって、栃木県立博物館が中心となり敷地内の動植物相調査が行われ、報告書にとりまとめられました。この御製は、嚶鳴(おうめい)亭近くで、夜間、研究者から説明をお聞きになり、邯鄲の声をお聞きになったときのことを思い起こされてお詠みになったものです。

 

皇后陛下御歌

土筆(つくし)摘み 野蒜(のびる)を引きて さながらに 野にあるごとく ここに住み来(こ

)し

 

 天皇皇后両陛下のお住まいである御所のお庭には様々な野草が生育しており、両陛下は、ときに職員もお誘いになり、春のつくし摘み、秋のギンナン拾い等、季節々々の自然を楽しみつつお過ごしになっていらっしゃいました。この御歌は、都心の御所に住まわれながら、あたかも野に住むように過ごして来られたこれまでの御所でのご生活を感慨深く振り返り、お詠みになっていらっしゃいます。

 

●選歌

 

 選ばれた詠進歌の中では、伝統を踏まえて自然を詠んだり、家族の人間関係を詠む歌が多いのですが、現代社会の特徴である高齢化社会の実情を詠った歌も多く見受けられました。

 私は、次の歌に興味を引かれました。

 

長野県 小松美佐子

宇宙より 帰る人待つ 広野には 引力といふ 地球のちから

 

宮城県 角田正雄

積み上げし 瓦礫の丘に 草むして 一雨ごとに 野に還りゆく

 

静岡県 後藤悦良

「戦友」の 歌に覚えし 言葉にて 野末は今も さびしきひびき

 

 皆さんはどの歌に感じ入ったでしょうか。

 各歌はこちら http://www.kunaicho.go.jp/culture/utakai/pdf/utakai-h29.pdf

 

●来年平成30年のお題は「語」

 

 来年平成30年のお題は「語(ご)」とのことです。歌に詠む場合は「語」の文字が詠み込まれていればよく、「語感(ごかん)」「物語(ものがたり)」のような熟語にしても、また「語る」,「語らふ」のように訓読しても差し支えないとのことです。これを機会に詠進してみてはいかがでしょうか。作品公募は、1月13日から9月30日までの受付となります。

 詠進要領の詳細はこちら http://www.kunaicho.go.jp/event/eishin.html

 

 

 私は、わが国の伝統的な精神、勇・仁・智の「三徳」「和をもって貴しとなす」「万機公論に決すべし」に基づき、「国づくり、地域づくりは、人づくりから」をモットーに、全ては国家国民のために、全身全霊で取組みます。

 

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●動画 日本文化チャンネル桜「日いづる国より」 

 

 中山恭子参議院議員と対談しています。ぜひご覧ください。

12月16日「朝鮮問題とテロ対策」 https://youtu.be/S86-PS8cpAs

12月23日「憲法と天皇・象徴制と自由意志」 https://youtu.be/CS_fHD6f-RI

 

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●熊本大地震の被災者支援を

 

熊本地震の被災者の方々には、心よりお見舞いを申し上げます。

政府では、被災者支援のための情報提供を行っています。

http://www.kantei.go.jp/jp/headline/saigai/kumamoto_hisai.html

 

●東日本大震災

 

 東日本大震災で被災された皆様への支援制度情報等

 http://www.kantei.go.jp/saigai/

 

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●自民党党員募集

 

 自民党では党員を募集しております。2年以上党歴のある方には、自民党総裁選挙での投票権を持つことができます。ぜひ事務所までご連絡下さい。

 

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