フィリピンとの外交樹立60周年　ドュテルテ大統領来日

外務省より

　フィリピンのロドリゴ・ロア・ドゥテルテ大統領が、10月25日(火)から27日(木)まで来日しています。「親日」家ということで、岸田外相、安倍総理らとの会談や懇談会は、順調に進んでいます。麻薬犯罪者への「虐殺」という強行姿勢について、人権軽視との欧米からの批判に対して、2年以内に米軍は出ていけとの「暴言」は相変わらずですが・・・　中共から2・5円以上の支援を引き出し、わが国からは海保の大型巡視船2隻や海自の協力とともに、円借款50億円を引き出しました。したたかということでしょうか。フィリピンの中共との関係については、注視していかなければなりません。

　詳細は　http://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sea2/ph/page3_001856.html

●日フィリピン共同声明

　日フィリピンの共同声明は15項目に渡っており、概要は次です。

1．両国間の外交関係樹立60周年を祝う重要な訪問。

2．両国が自由・民主主義・法の支配・基本的人権の尊重・自由で開かれた経済等の共通の価値に基づいた戦略的パートナーシップの更なる強化に完全にコミット。

3．地域の安全保障環境が多くの課題に直面しているとの認識を共有。

4．両国がアジアの海洋国家として、地域及び世界の平和、安定及び繁栄を維持し、促進していくことが共通の利益。

5．海洋安全及び海洋安全保障を確保することの必要性を強調。

6．日本国海上保安庁とフィリピン沿岸警備隊との間の長きにわたる協力、日本からの長年にわたる重要な貢献を確認。

7．フィリピンへの2隻の大型巡視船を供与決定。10隻の巡視艇の供与の着実な進展を歓迎。

8．日本の海上自衛隊の練習機ＴＣ－90の移転を歓迎。フィリピン海軍のパイロット教育及び整備基盤の能力向上を継続。

9．ドゥテルテ大統領は、フィリピンのテロ対策能力を高めるための高速艇その他の機材の供与に係る日本の意向に感謝を表明。