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●出光佐三氏の出身地 宗像市赤間にキャンパス

 

420()は、雨の中、福岡へ日帰り視察となりました。朝早く羽田空港から北九州空港へ。北九州市立浅川小学校で、道徳教育を視察した後、国立福岡教育大学(寺尾愼一学長)をお伺い致しました。

https://www.fukuoka-edu.ac.jp/

 

福岡教育大学は官幣大社宗像神社のある宗像市にあり、大学がある赤間地区は出光興産の創業者出光佐三氏の出身地だったことから、土地の寄附を受けて、昭和24年に誘致されて建学したとのことでした。出光佐三氏は、明治44(1911)年「士魂商才」を掲げて起業し、「互譲互助」の愛郷心愛国心あふれる方だったと言います。CMを番組内に入れない「題名のない音楽会」のスポンサーであり、売上高5.4兆円、社員数9千人の出光興産は創業100年を迎え「日本人にかえれ」という新聞広告は話題を呼びました。最近では百田尚樹氏の小説『海賊と呼ばれた男』で有名となりました。

「人間尊重の百年」http://www.idemitsu.co.jp/100year/?sscl=submain2

 

●大学改革は、国旗掲揚・国歌斉唱から

 

寺尾学長が、平成22年に福岡教育大学の学長に就任して、まず着手したのが学長への提案制度であり、その第一号が卒業式・入学式での国歌斉唱でした。同大学出身者の教師が、小中高校の入学式や卒業式では学習指導要領にそって、国旗掲揚国歌斉唱が実施されているのに、その教員を養成する大学で実施しないのはおかしいとの指摘でした。早速、寺尾学長は導入を指示します。すると以下4つの反対論が起こったと言います。

①思想信条を冒すのか。(学長反論)国旗掲揚国歌斉唱に思想信条は関係ない。

②起立しないと懲罰対象か。(学長反論)懲罰対象にはしない。

③留学生がいる。どうするのか。(学長反論)個別に説明する。

④他の大学がしていない。(学長反論)良いことは先駆けでやる。

要は、学長の毅然とした態度、責任感と見識ということでしょう。86ある国立大学で、国旗を掲揚しない12、国歌斉唱しない71大学、特に8つの教育大学は見習ってほしいと思います。

 

●教員就職率の向上

 

 福岡教育大学は、大学の使命として教員養成に特化し、九州・沖縄の広域拠点として各県との連携強化を打ち出しています。

 

 教員就職率を現行72%から90%以上とすることとしています。寺尾学長就任直後は、教員就職は学生の自己責任であり、大学の役割ではないという旧態依然とした考え方が大学教員に蔓延していたと言います。そこで、キャリア支援センターを立ち上げ、大学のOB・OGをアドバイザーに採用して、支援を強化していると言います。元々教育大学として、教員を志して九州を中心に2500人が志願し、700人近くが入学します。試験では小論文を課して、教員への使命感を明確にしています。そして、教育実習を1年次から毎年導入して、教育現場に学生を出しています。さらに、ボランティア活動を推奨して、専任コーディネータを配置して、延べ1,900件の活動を実現させています。

 

 今後、国語科等の各教科で細かく設定していた選修制の入学枠を撤廃し、初等教員枠、中等教育枠として選抜することとし、「ゼロ免」と呼ばれていた教員免許を取らない新課程を廃止するとのことです。また、地方創生推薦入学枠として、九州・沖縄各県からの推薦枠を設定して、責任もって育成して、出身県にお返しする制度を導入します。また、英語教育の充実ための「英語習得院」を創設します。その他、大学院改革を行い、特に教職大学院を充実強化するとのことです。

 

●教員養成の質向上に関する諮問会議

 

 以上の大学改革を推進するために、学長の指導力はもちろんですが、学長を支援する役員会、経営協議会、教育研究評議会があります。特に、重要なのが「教員養成の質向上に関する諮問会議」です。この会議には、教員を実際採用する各地の教育委員会や現場の校長や教員が入って、大学の教育改革を議論しているとのことでした。

 

 教育再生は、教員改革から始まります。崇高な使命感をもった教員をどう養成するかは、喫緊の課題です。

 

 

●国立大学改革へ

 

 文科省では、平成16年から86ある国立大学の改革に着手しました。16年として、まずは国立大学を大学法人として独立させ、平成22年度からは第2期として、各大学の強みを生かした大学理念の再定義を行い、改革を実行しようとする大学への財政支援の強化を打ち出しています。また、学長の指導力強化のための法律改正も行いました。いよいよ来年の平成28年度からは第36年の中期計画が開始されて、持続的な競争力を持ち、高い付加価値を生み出す国立大学への自主的改革を促しています。

 文科省の国立大学改革

http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/houjin/1341970.htm

 

 福岡教育大学が、ぜひ教育再生、教員改革の日本での先導役を期待しています。

 

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