こんばんは。
熊谷文乃(くまがいあやの)です。
日曜日はプライベートブログなので、のんびり読んでくださいね♪
あれは私が新入社員として働いていた時のことです。
10月に部署が変わり、直属の上司として私に色々教えてくれたのは12才年上のNさんでした。
Nさんは背が高くて、オシャレで笑顔がとても爽やかで、俳優の松下洸平さんに似ています。
「カッコいいなぁ」
初めて見た時からそう思っていましたが、半年後に結婚を控えているNさんは恋愛対象外。
でも「好きになってはいけない」と自分に言い聞かせ、意識しないようにすればするほど、目はNさんの姿を追っていました。
しばらくして同じ課のみんなで飲み会をした時の事です。
会場は靴を脱いで座敷に上がる所でしたが、靴箱に空きがなく、最上段に置こうと背伸びをしたんです。するとふいに後ろから手が伸びてきて、ひょいと誰かが靴を置いてくれました。
振り向くとそこには笑顔のNさんが立っていました。
その日からもうダメで。
制御スイッチが効かなくなっちゃったんです。
もちろんそんなそぶりは見せないようにしたし、わざとNさんの目の前で他の部署の男性と仲良くして「あなたには興味がない」アピールをしたり。
でも仕事をバリバリこなす姿や、誰にでも分け隔てのない優しい笑顔が心の中から消えないんです。
そうこうしているうちに季節は過ぎ、2月に社内旅行に行った時のことです。
バレンタインが近かった事もあり、私は男性社員全員にチョコレートを配りました。
でもNさんにだけは、誰もいないホテルの廊下で少しグレードアップしたチョコをプレゼントしたのです。
「ありがとう。嬉しいよ」と、とびっきりの笑顔で受け取ってくれたNさん。
その時、勝手に口から出てきた言葉。
「義理チョコじゃありません」
それだけ言うと、何故か涙がポロポロこぼれてきました。
Nさんは優しく「ありがとう。その気持ちがとても嬉しいよ。」とだけ言うと、またニコッと笑いました。
それからもNさんはいつも通りに接してくれて、私も何事もなかったように対応しました。
毎日とても苦しくて、毎日とてつもなく切なくて。
3月になりホワイトデーの日にNさんがくれたのが金谷ホテルのクッキーでした。
「バレンタインにチョコレートをありがとう。嬉しかったよ。
このホテルのクッキー、美味しいから食べてね。」
そう言うと、いつもの笑顔を見せてくれたNさん。
クッキーは素朴で優しい味がして、なんだかNさんみたいだったな。
ホワイトデーから1ヶ月後にNさんの結婚式が行われ、同じ課だった私も招待されていました。
当日のことはよく覚えていません。
とても綺麗な花嫁さんと、カッコよさに磨きがかかった幸せそうなNさん。
当時はキャンドルサービスという各テーブルにあるキャンドルに新郎新婦が火をつけていくセレモニーがあり、私の座るテーブルにも2人がやってきました。
目を伏せていたいた私は一瞬だけ2人を見ました。
その時にNさんと目が合い、いつものように微笑んでくれた時「もう恋は終わったんだ」と思ったんです。
どこかで聞いた曲のタイトルみたいですが、心の底からそう思ったのを覚えています。
この日のブログに書いた「人生のどん底というぐらいの失恋」とはNさんとのことです。
でも、この事があったから夫と出会えたんだなぁ。
よかったら夫とのなれそめも読んでみてくださいね。
だって、Nさんが不誠実な人で、結婚は別の女性として私とも遊びで付き合っていたりしたら、私はズルズルと忘れられなくなっていたかもしれない。
そしたら夫と出会えてなかった。
結局、色んな事がうまくいってるんだなぁ。
とても久しぶりに見た「KAYANO HOTEL」の文字が私を37年前に連れて行ってくれました。
これからもでんでんとゆっくり楽しく生きていこう。
37年ぶりにKAYANO HOTELのクッキーを食べながらしみじみ思う夜なのでした。
昔のアルバムの中に社内旅行の時の写真がありました。
罰ゲームでふざけてるNさんと。
私、嬉しそうだなぁ。
今、Nさんが幸せでありますように。
今日もプライベートブログを最後までお読みいただき、ありがとうございました。
明日が楽しい月曜日になりますように。
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