こんにちは。心と身体のコンサルタントななちんです(*^.^*)
物心がついた時から母親に「〇〇子は悪い子だ」と言われ続けた女性のお話です。
私がこの女性に初めて会ったのは今年2017年4月、カウンセリングを受けたいとお申し込みをいただいた時でした。
女性は数年前脳梗塞を患い、今は自宅で一部ご家族の介護を受けて生活させている50代の方です。
脳梗塞の後遺症でやや言葉が聞き取りづらい面はありますが、とても人に気を遣う、優しい女性でした。
女性をA子とします。
A子さんは物心ついた時から母親に「〇〇子は悪い子だ」と言われ続けていたそうです。
その理由は…
A子がお腹にいる時、父親と母親は産まれてくる子供の名前を仲良く考えていたのだそうです。
そして父親が「〇〇子にしよう」と言ったのだそうです。
母親は何となくその名前に嫌な感じを覚えたようですが、そのまま受け入れ「〇〇子」と名づけ付たようです。
A子さんが産まれてどれくらい経ってのことかはわかりませんが、母親は思いもよらない事実を知ることとなったのです。
〇〇子という名は、父親の愛人の名前だったのです。
それを知った母親の怒りはどれほどのものだったでしょうか…
母親の怒りは自分の夫ではなく、A子さんに向けられることとなったのです。
夫を奪っていった女、〇〇子と娘の〇〇子がダブって見えたのかもしれません。
母親は事あるごとに誰の前でも誰にでも、さげすんだような目でA子さんを見ながら「〇〇子は悪い子なんだ」と言ってました。
そんな中父親はA子さんに優しく、コッソリお菓子を買ってくれたり膝の上に抱いてくれたのだそうですが、それは母親に見つからないようにコッソリと…
A子さんにとっては嬉しいひと時だったのです。
A子さんはそんな事情なんか知る由もなく、母親はどうして私のこと悪い子だって言うんだろう…
私、そんなに何を悪いことしたんだろう…
A子さんは母親が喜ぶようなことを見つけてはやりました。
学校の数学のテストで95点を取った時、これで母親は喜んでくれると思い急いで家に帰り母親にその答案を見せました。
しかし母親は喜ぶところかますます不機嫌になり、仕事を言いつけてきたのだそうです。
「明日から学校から帰ってきたら××さんの家の手伝いをしてきなさい」
A子さんが嫌だと言うと、
「もう約束したんだし、お菓子ももらってるんだからしょうがないだろう」
母親はものすごい勢いで怒鳴ったのだそうです。
次の日からA子さんは学校帰りに農家を営んでいる親戚の××さんの家の手伝いに行くことになりました。
辛い日々を耐えやっと高校卒業が近づいてきましたころ自分の兄弟たちからこの事実を聞かされたのだそうです。
そして自分が側にいたら母親が辛い思いをするんだ、母親は私の存在が許せなかったんだ…
A子さんは悲しいとかそんな簡単な言葉で言い表せない程のショックを感じたのだそうです。
そして自分が近くにいたら母親が嫌がるだろうと思って、遠く離れた土地の工場に就職を決めたのだそうです。
両親との関係はその人のこれからの人生に大きくかかわってきます。
その人の人としての考え方やいろんなことに対する判断基準を構成するんです。
いい子だと言われ続けた人は自分に自信を持ち、自分は正しい事をしている、良い人なんだと思い込む。
悪い子だと言われ続けた人は自分は何をやってもダメな人間、人に嫌われないように静かに生きていかなければならないと思い込む。
実はこの思い込みというのは、貴方が知っている以上にとんでもない力を持っているんです。
悪い子と言われ続けたA子さん、
次回、大人になったA子さんはどんな人生を送ったのか、書かせていただきます。
今日も読んで頂きありがとうございました。
貴方の幸福を心よりお祈り申し上げますv(^-^)v