赤平大とはvol.7 裏日記
私がテレビ東京でニュースキャスターをしていた時の取材記
08年6月に行った
「タンザニア編」vol.1
vol.2
vol.3
vol.4
さらに08年7月、屈辱の入院記
赤平日記には載せていない
怒涛の初手術、挫折編!!!
(入院中に2回見たDVD、08年度最高に好きな映画です エディー・マーフィーはやはり素晴らしい)
歩いて手術台に上った。
ドラマのイメージでは、ガラガラと車輪付きのベッドに乗せられて、意識が遠のくなか妻や恋人や子どもたちに心配そうに見送られる…
なんてことを想像していたのですが、なんてことはない、さらっと一人で歩いて手術台に横になりました。
心の中では、
「尿道に管だけは嫌だ!!!」
と、雄叫びを上げています。
あれは屈辱…
誰にも見られたくない姿。
(vol.6 参照)
いろいろな計器や管を付けられたあと、横向きにされ上のほうの背骨のあたり(自分の手ではどうしても触れない背中の一部分、です…わかります?)そこに、「麻薬に似た成分の薬」を打たれます。
ここからは速いっ!!!
仰向けに戻され、両手を何かで縛られます。
…そんな気がします。
実はこのあたりから意識が遠のいてきて、記憶はあいまい。
「赤平さん~、麻酔しますね~ぇ~ぇ…・」
私「…ふぁい」
なんて声が聞こえたが、マスクタイプの麻酔なのか、血管注射の麻酔なのかわからない。
後日聞いた話では、意識が遠のく理由は、背中の「麻薬に似た薬」が効いているためだそうです。
これは痛み止めとか。
すぐに、麻酔が効き始めた。
私は手術前、
「麻酔されても、60秒は意識を保つぜっ!!!30秒はかなり余裕じゃない?」
と宣言していたので、時間を数えた。
私の心の声(…1、…2、…3)
すると突然!!!
天井がぐにゃぐにゃに歪み始めた!!!!!
「先生!!天井がぐにゃぐにゃになってますよ!!これ麻酔のせいですか?」
と言ったつもりだった。
実際に私の口が言った言葉は、
「ふぇんふぇ~、てぃんじょがぁ、ぐにゃぐにゃれすよおおおぉおお」
情けない口である。
「ぐにゃぐにゃぁあああ、ぐにゃぐにゃぁあああ…」
これか、私の断末魔だ。
赤平大の、麻酔を打たれてから意識を失うまでの忍耐時間。
結果…
4秒。
ブサイクまっさかりだ。
そして静かに、私の尿道には管が挿入された。
(らしい)
………
…「っかひらさん!あかひらさん!!赤平さん終わりましたよ~」
一瞬の出来事すぎて不思議。
あっという間に手術は終わっていた。
実際には1~2時間。
ここはドラマみたい(笑)
まだ麻酔が効いている私は、
「っていうか、何人でしゅじゅつしたんれすか?お医者様って医師不足でたいふぇんでしょ?看護師さんはなんれこの世界にはいろうとおもったんれすか~?ハードな仕事なのに十分な待遇をうけられれいのは、おかしいすよぉ~、看護師さんは聖人れすねぇ~」
女性看護師「赤平さん、わかったから!!」
…うっとおしい患者だ(恥)
麻酔が効いていると、思いもしない言葉が出るというが、私の場合は「医療の取材」だったようだ。
ワーカホリックな自分の象徴。
人によっては、浮気相手の名前を口にするらしいので、皆様ご注意を(笑)
そうして、「全裸真っ白ストッキング・尿道に管」男は、ドラマのように車輪付きベッドに乗せられ、ガラガラという音を残しながら病室へ戻ります。
男のプライドも、ガラガラという音とともに崩れ去っていました(涙)
次回、涙の術後編!!!