今年初投稿です。
今年春から始める方向け(先取クラス含む)のお話です。
1年目の入門で一番大事なことは何か、といえば、
「必要最小限の知識」を
「使える形」で
習得することです。
何年経っても、1年目で入れた内容は、何年経っても忘れにくいのに対し、
2年目以降で入れる内容を本格化するには相当時間がかかります。
そして1年目で相当しっかりと把握できていれば、2年目の勉強をする際に
1年目の復習からやり直す、といったことが必要なくなり、
他の方とさらに差を付けることも可能になります。
逆に1年目でしっかりと把握できていなければ、2年目以降の勉強の足を引っ張りますし、
大小問わず、何が何でも詰め込み暗記、といったような方向性を誤らせる結果にもなりかねません。
その意味で、1年目でのしっかりした把握、というのは何に代えても大事なものといえます。
「まだ一年目だから~」というような甘い感覚では、あっというまに後れを取ってしまい、
挽回は大変になるでしょう。
もちろん、まだ勉強し初めの段階で全てをパーフェクトに、などということも無理があります。
段階を追ってやっていくうちに、「なるほど!」と氷塊できることも多々あります。
なので、完璧主義になりすぎない、というのも重要なポイントです。
問題は、どうやってその把握をするか、です。
それは、復習の回数を増やすことです。
しかも、短期間の内に、一定回数の復習をすることです。
そして、その復習の際には、私のクラスではランクとマーカーの色分けをしていますので、
テキストやレジュメに読み直したうえで、
最低限暗記すべき前提事項(要件・効果・趣旨・具体例)・・・条文を見て出てくるようにする。
(重要定義については定義カードを作るなどするとよいです)。
解釈部分・・・具体例を判例などから踏まえた上で、条文のどこに関する部分かを把握した上で、結論・理由(キーワード)を納得した上で、結論←→理由を相互に行き来ができるようにする。(ほぼ全てについて判例説ですので、判例の学習もここで)。
が目標です。
そして、可能であれば、いずれについても、事例・具体例の検討の際には、論文試験での頭の使い方を実践して構成してみることをお勧めします。
なお、短答対策プロパー部分については、1年目で余力がなければ飛ばしてかまいません。
さらに余力があれば、練習問題を解いてみるといいでしょう。講義や課外ゼミ(今期まで)で指定する問題は、格好の練習の機会です。(なお、今期まで実施していた課外ゼミについて、来期は入門内部化します。そのレジュメについては、入門のレジュメ化することを検討しています)
復習回数については、2週間で4回、が理想です。
私のクラスは日曜に2コマずつ、ですので、
次の講義時までにその回の復習を2回することと、
できれば前週の復習も2回すること、が望ましいです。
また、勉強方法の各論について疑問等があれば、クラス等で遠慮なくご質問なさって下さい。