刑法総論は、はじめ、とっつきにくいなあ、と感じる方も多いかも知れません。


これは、抽象的な言い回しや、長い・固い・漢字含みのフレーズが多い点に原因があります。


これを克服するには、抽象的な用語を、具体的にかみ砕いて、納得するというプロセスを経ていきましょう。


例えば、実行行為(法益侵害の現実的危険性)であれば、殺人罪に置き換えて、「人が現実に死亡しかねない危険性」としたり。


故意論での、「規範の問題に直面しつつ敢えて犯罪を行う意思」「規範の問題は構成要件事実の認識によって与えられる」といった言い回しも、「自己の行為が許されるかを考える機会を与えられていながら敢えて犯罪を選択した意思」「拳銃を発砲して人が死ぬ、と予想すれば、許されるかどうかの検討の機会は十分与えられている」など。


この具体的な置き換えを怠らず、その都度理解をしていけば、そのうち具体的な置き換えがなくとも、理解できるようになり、学習速度も一気にあがることと思います。


あせらずに!