走り梅雨。

/一ト梅雨の来てありがたや苗のもの

/モンキチョウ畝間からふとあらはれぬ

/栗の花落ち初めしとか予報士の

/あぢさいの花の予兆を確かめぬ

/留守の人電話なつかし梅雨晴れ間

/伽羅蕗や鍋に三日の気長かな

/新ジャガと新玉くんが落ちあってひそと賑はふ台所かな

/ハナビシソウ光のe-飛び交うて

負けじとばかりマツバギクかな

/カッコーの吃音もあり慌てもの

/燕翔ぶわが海峡は土蔵脇

/走り梅雨燕よろこぶ腹見せる

/芍薬の枯れ切ッたるも冥利かな

ゴミ捨て場に生えてきた南瓜を移植した。

恵みの雨です。

 

倉石智證