帰郷───

大急ぎでさつま芋紅はるかの苗を定植。

枝豆を畝に撒く。

/風薫るニセアカシアの道にまで

/初狩や万緑の中富士の嶺

/水張田や螻蛄(おけら)鳴く鳴く風光る

散々季重ね(笑)

/道に出てオオキンケイの大威張り

/無残やな芍薬の頸折れにけり

/芍薬の折れし頸なと活けにけり

/脛毛吹く風初夏や初夏や

/索麺を妻と二人の昼餉かな

/大蒜(にんにく)のスライスにオニオン初がつお

/玉ネギをおにおんと呼ぶ夏初めし

/留守をして南瓜の蔓の伸びにけり

/紅はるか苗横棒で奥深く

/枝豆は灯油に漬けて鳥除けに撒いて畝には水をたっぷり

夕刻は少し涼しくなってから。

 

倉石智證