一喜一憂、苗の活着。
雨上がりに陽の光。
うれしいね、だいじょうぶそうだ。
妻は降圧剤使用に。
/冥利冥加たのむたのむと花腐(くた)し
/子らの声遠ざかりつつ四月風
/園児らの帽にぎやかに手をつなぎ手をつなぎつつ橋を渡りぬ
/飲んでみたき季節変わり目ハイボール
/ニーチェ読むかはたそて云ふ四月馬鹿
/ビーフンに春の野菜をまぶし込む彩の善き元気印や
/新しき人生妻に降圧剤アジルサルタンまだ馴染まない
/挽歌にもなり得る風の冷たさよ幼き苗の萎れ掛けつつ
/雨上がり苗見て回るおやじどの陽の照らしゆく葉に安堵する
陽の光───
苗は昨晩来の雨で無事活着したようだ。
倉石智證



