「ひふみん」さんのご逝去。

「無期懲役」───

/「ひふみん」の笑へる顔や冬の棋譜

加藤一二三1/22死去86歳。

/石ころの蹴られしまゝに片陰に

陽の当たること二度と無かりき

■将来の夢は「石ころ」と回答。

/絶望をしたことも無き人がゐて裁判官とは紙の上(へ)の人

/絶望をしたことも無き人がゐて絶望の人裁き得るかな

/山上くん「こんな人たちには」に入っているんだよね

ぼくも君も

/権力の国葬の人片やゐて死ぬまで続く刑房の日々

/今さらに“モリカケサクラ”懐かしき恥多き日々いまに続けり

/円安やこんな日本にたれがした“三本の矢”安倍の晋三

/トランプと同じことなの正義無し負けレバ負けよ弱肉強食

/もし仮に惻隠の情無かりせばもののふの国ただに平淡

/嘆かるる無期懲役となりしかど敵大将の首を取ったり

■これで日本は少し浄化されたな、と云ふ人がゐたな。

ずっとパラレルのままだったら事件は起こり得なかった。

それが交わったから“「ビデオメッセージ」”

事件になった。

検察はその事件だけを切り取って特段に論った。

われわれは社会に生きてゐて、

モノゴトには必ず原因と結果が伴う。

権力者はいつだって何重にもモノ、事、ヒトに守られている。

危機と絶望に孤絶した漢は、

天啓のやうなその一瞬に光のやうに割って入った。

大勢の守るべき人たちが負けたのにすぎない。

彼は終始「全力投入」、ひとりぽっちだったのだ。

 

倉石智證