大焚火、畑芥燃やす。

就中(なかんずく)焼き芋 !

/諸々の靈(たま)火に送る天上へ火の粉となりて肩にかかりぬ

/風力1 明日は西高東低の風の予報やけふ焚火の日

/線香の煙と共にお焚き上げ四十九日の経具燃やせり

/もののみな灰燼となりて火の眸玉

  また顕われて火に濡るるかな

/火燃やせば地清めゆく畑芥

/影法師火守の人の影伸びて

/陽の翳り畑の芥の黙燃ゆる

/高梯子わたしを誘そふ天辺へその天辺の徒長枝をなむ

/枯松の枝正月の前に伐る電動ノコを右手に翳す

/脚下にて義姉も危ぶむ枝打つや

/のどけしや小春に誘ふ剪定師

義兄夫婦は屋敷の李の剪定を始めた。

/のんびりと剪定の音小春かな

/枝打ちや枝落とす人拾ふ人

/富有柿に百目の熟柿持て帰る義兄は禁酒甘党になり

/焚火して起承転結さつま芋

/芋焼けて妻はお福に走るかな

 

倉石智證