柿大尽。

焼藷。

秋深まる。

/柿大臣(おとど)柿捥ぎにけり柿遊び

/博多から魚が届く秋高し

/三枚に卸して鰺のお福分け烏賊細切りに菊花も添えて

/澄む秋やシャベルバケット宙のまま

/白粉花実を付けしまゝ弾けける

/秋茄子やいよよ小さく嫁に茄子

/畑に出て地に冷えて来る午後三時

/焼き芋や烟の中に妻を見に

/焼き芋にとろり蜂蜜かけまわし

さつまスイーツほら出来上がり

/亭々と皇帝ダリア空高し

/稲雀ひこばえの中遊びける

/中央道紅葉小仏辺りから

/死んでから脳裏に残るばーさんの足の親爪曲がりてゐたり

秋は蕭条たり。

 

倉石智證