彼岸入り。

/彼岸花歯ッかけ婆と呼ばれけれ

/気が付けば彼岸花咲く彼岸かな

/彼岸花お彼岸のころ咲きぬべし

/行き過ぎて土手に探しぬ彼岸花

/百日草百日紅と彼岸かな

/百日草けふお彼岸と頸剪らる

/長々と説教めくは秋の雨

/早よ寝ろと秋霖の声百姓家

/三日目の慈雨とはなりて菠薐草

/出荷して朝顔の花露の中

/宵待ち草朝も早よから咲き初めて

/天ぷらにゴーヤの種の香ばしき

/納豆に穂紫蘇の薬味秋となり

/冷奴ゴーヤの苦味そのまゝに

/初掘りやトンボ寄り来る落花生

/お彼岸やカートに花の一人二人

/傾眠に打ち克つすべも生身魂

もうとにかく眠い !

 

倉石智證