百姓通信。
百姓は何のかのと仕事が湧いてくるのです。朝は飯メに作物、庭木、花に水遣り。ことに里芋は葉が枯れて襤褸を纏ってゐるみたいに葉が萎たれて無慚です。それからよそ様の放棄地を刈り払いして、それから自分の家のよそ様との境界を除草剤を撒く。昨日は夕暮れて少し涼しくなったのを見計らって乗用除草機モアを出動させました。青く茂るよ、もう今までの手押しの除草機ではとても間に合いません。負け戦は転進と申します。モアに乗って颯爽と。でも心は少しも晴れませんね。畑の脇の溝浚い。これもほっ抛っとくわけにはいかない。溝に屈むと目まといがうるさく取り付いてきます。少し先には家の道向かいの老夫婦が畑に。旦那さんは腰を痛めて道に椅子を出して腰を下ろしてます。奥さんは重いタンクを背に、マスクをして激しい勁草に除草剤を撒いています。いろんなところが限界集落。いよいよロシナンテの心境。夕食、妻はとーちゃんの無聊を察してか、缶ビールを一缶追加してくれました。
倉石智證









