水遣り。

お墓参り。

胡瓜、冥利尽きて。

/水遣りやひとしく人も作物も

/手を合わせ悔過(けくぁ)線香の烟かな

/灯籠に灯を入れ背中に夕まぐれ

/白百合の朧なりゆく背戸の声

/蝉墜ちて声なき声や終戦忌

/幾たびも「深い反省」戦没者

/老樹くたびれ果てて巨峰の小粒かな

/冥利尽きて胡瓜の枯れの蔓辺かな

胡瓜は300本は頂きました。三本の苗がみるみる大きく育ち、毎朝、毎夕緑の少しトゲトゲの果実を届けてくれるのです。ばーさんと3人の世帯ではとても食べきれません。親戚や隣近所にお福分けです。まあしかし、仕合わせはいつまでもと云ふわけにはいきませんね。冥利尽きて自分を悟ったのか、急に蔓に枯れ色が広がったと思ったら、果物も曲がりが入り、小さくなりました。時に絡めとられて、人間の寿命と同じなんですね。たくさんをありがとうございました。

 

倉石智證