林檎可愛いや。

剪定。

便失禁、てんやわんや。

東京さ帰って来てそのままリンゴの木に上る。林檎可愛いや、鵯たちやあい。多勢に無勢ではあるがいざ。エライ啄っつかれているなぁ。お利巧さんは分かるんだね熟して来ているのが。5時近くまでガンバッたけれど半分くらいで手元も薄暗くなって来た。

さて翌日、朝庭の落ち葉掻きをしているとば様の寝所が賑やかだ。妻がワァーって叫んでいる。ば様がうんちお漏らしになって、シーツやら下着やら大変に。着替えて車椅子で食堂に連れて来られたばーさんはすっきりした顔をしてゐる。さてけふは調子が悪いぞ。昨日の夜半も独り言をべらべら話しまくっていたが、またまたその続きを始めるらしい。譫妄だ。左のこめかみのどっかそこいら辺りに、犬がゐたり、可愛い孫がゐたり、なんか盛んに喋ってゐる。あぁ、人間の脳ってなんと広大なんだらう。とりとめもなや、そしてけふはお喰いだれがはげしい。

人生ってわからんわぁ。あっちは陽が照っているのに、こっちはやたらに不穏で雲がかってゐる。林檎の木に上るしかないんだわ。八つ颪が吹き始めるころ、ようやく剪定芥も畑に運び、なんとか今年最後の剪定は終了した。病院に薬を取りに行ったり、買い物に行ったり、ばさんは睡眠から目覚めて、さてリハビリです。

 

倉石智證