ウクライナの頭上を越えて話が進められようとしているかのやうだ。しばらくして世界地図が気が付いたらロシアが主張する4州併合プラスクリミア、ないしは現時点での戦闘ラインのままで、世界の高校生の教科書に書き換えられるかもしれない。ぼくらは共通の理性を持つ人類として、そのやうなことに耐えきれるのだらうか。

ではかうしませうか。ゼレンスキー氏とウクライナ国民にノーベル平和賞です。歴史上曾てなゐ規模の領土分割です。領土はむろんロシアのためのものではありません。ぼくが考えているのはジェノサイドに遭ってゐる、全民懲罰的な犠牲者のパレスチナ人に対する新たなる領土です。また彷徨へる国家を持たぬ悲劇の民、クルド人などにです。もはやここまで憎悪が昂じたウクライナの人たちにとって肉親や友人を殺したプーチンはミンチにしても飽き足らないくらいで仮に停戦になったとしても和平交渉の結果、お互いの領土が接しあうと云うことは感情がとても正常に追いつかない。そしてロシアは云うのです。ウクライナは中立であるべきで、NATOに入ることは許さないと。

 

ゼレンスキーさんは国民投票をすべきです。ドンバス地域(ロシア語使用の人口が多いそもそもの因縁のドンパス地域の紛争から)だけをロシアの領土とする。他の現在の戦闘地域は中立地域として、パレスチナ、クルド人等の国家建設のための新たな自国の領土とする。「撃ち方止め」、お互いの軍隊等が撤退、撤収した後、和平交渉に入り、和平交渉が成立した段階でウクライナによる領土分割です。ロシアに対する言語はこれからもずっと武力による軍事だけなのか。しかし、今のところウクライナもロシアも相手に対して決定的に勝ててない。通常は過去の戦争では勝ててる方が降伏した相手にさまざまな条件をのませることでいわゆる和平が成立する。ここでゼレンスキー大統領が口にする「ロシアに対しては和平を強制する必要がある」と云ふ論理である。

 

この論理は一つは圧倒的にウクライナが“勝てて”ロシアを軍事的にも経済、政治的にも追い詰めた場合と、もう一つは世界理性と世界世論のウクライナへの支持、支援です。論理的にはいかなる国でも、BRICSやグローバルサウスでも「主権と領土の一体性」の不可侵性に対しては疑う余地はないと云うことです。正当な理由なく自分の家の庭先が乗っ取られてそのまま黙ってゐる家は無いと云ふことです。和平を強制するのは二つのパターン、一つは“勝ててる”と“降伏”。もう一つはロシアの条件と都合を満たす。つまり「中立国」「NATOには属さない」少なくとも「ドンバスの併合」、それに加えて世界経済への復帰です。ロシアは世界経済の一部に戻る。ロシアは中立国を得ることが出来、かつ世界から名誉の選択をしたと称賛される。そこいら辺を落としどころのきっかけとしたいですね。

 

続く───