梅雨の間隙を縫って、
除草機。
ば様トイレで転倒。
/蛇の衣涼しきまでに山の家
むかし、八海山の女人堂で。
/首筋に百姓灼けの皺深く
/ひだるさや脚にしがむる背にたかる一歩立つのに声掛け上ぐる
/蝶の葉っぱに留まる重さや枝垂るゝや
/ちょいと会う門の話やあっぱっぱ
/乾燥機壊れて妻に梅雨晴れ間
ばさま、おお叱呼。背中まで。
「あ~、気持ちいい」「もっと寝ていたいようだ」
と本人は(笑)。
/早々と苧殻(おがら)買う人に電子音
/幾度も西瓜叩きに畑中へ
いまか、まだか。雨が来そうだしなぁ。
/ばーさんの白髪だらけの陰部だなぁトイレに転けてそのまま立てず
風呂も介助で入れたしそんなに驚きはしないが、
トイレにあおむけに倒れてイモムシ状態なのには少しギョッとした。
首に掴らせて抱き上げる。
/山小屋への予約は梅雨のどっと開け
予約、助かります。
倉石智證