TVで『ルート66』ことなどを。

/枇杷熟るゝ隣りの人も齢をとる

/太ももに熱き疲れやカミキリムシ

/ヨシキリの鳴き已むことも新興地

/卵獲られるギョギョシギョギョシと葭の間の

/聲のする方に雉ゐる畑かな

/一夜さに夢見るほどの胡瓜かな

/ばーさんを芝生の庭に下ろしみるリハビリをする庭をへ巡る

ショートステイに備え、車の乗降の練習を。

/ちりちりと草の萎えゆく草引けば南アルプス天気予報の

/農夫また土間に飛び込む暑さかな

/いまは未だ枝伸ばしゆく式部かな

/気が付けば梯子に間引く林檎かな

/メリットにすがる想ひや如雨露する葉面肥料四日に一度

/アレサまあ、太陽早生の色付きて梯子を寄せる樹下の匂ひや

/紫陽花の色錆びゆくを顧みん

/夜十時半叱呼を伝えるばーさんの呼ぶ声がする階下に降りる

/TVのドラマ「ルートは66」マイク片手に唄う漢は

昔、博報堂の根本って云ふ男子はよくこの歌を唄っていたなぁ。

ロードムービー『ルート66』は

TVで1960,10/7~64,3/20放映だと云ふ。

1964はぼくらは高校3年生だった。