ぼくは始祖鳥になりたいなんて

絵本の中に閉じられた

1933小石清「僕の若さの中に、僕の肉体の中に、僕の太陽は棲む」

 

社会の窓って云ふんですか

間抜けです

開けっ放しで大真面目で歩いてゐるんですから

なんて困りものですね

本人は少しも気が付かない

「オレのはでかい」(笑)

なんて云ふ願望が

少なからず昔みんなで云いあったりして

可笑しかったものです

 

ああ、それにしても初夏の風

身にやつし

ふわふわとでもやさしく

忘れるって云ふことはいいことなんですね

社会の窓が全オープンで

生真面目な顔してサア

おかげでずいぶんと風通しがよくなった気がしますよ

 

倉石智證