春は野を越え、川を越え、畑を越えて、

それはそれは大跨ぎでやって来た。

/芽を出して春の用意を整えし

/洗車して雪の汚れをアルプス市

/洗車して水温みけりなにもかも

/園児らもそこのけと行く芽吹きかな

/生え過ぎて踊り子草の憎からず

/人様と鵯が分け合ふ青菜かな

/これやこのノラ坊菜てふおどけもの

/野良坊菜春の使いと日に三度

/石垣の崩れることも春の懶

(石工の真似事を崩壊箇所石積み完成)

/野蒜まだ小さき玉と知りながら

/足湯して人間だもの春だもの

/春や来い韮にうれしきチヂミかな

/夕卓にスモモ花咲く待ちきれず

/イヌフグリ空のルビーとチチチチチ

/藁めくりためつすがめつ芽吹き時季

 

湯沢から帰って来た。日に三度会わざれば───

(1)点滴が外れた。Dr院長先生のお達しである。定置針も抜去。

(2)食事はほぼ全食自分で食べれるようになった。

(3)栄養食も含めて三食とおやつでTot=1,000㏄を軽く超える摂食となった。

(目安エンシュア栄養食一日500㏄)

ごきげんによく喋る。

「トモアキさんは上から見ても顎から見てもいいおとこだね」(笑)。

どうなってんだ。かか様のたまもの。うれしきことだ。

 

倉石智證