“全介助”から自分で食べれるように少しずつ。

 

/㐂寿はまあまこと賑やか草萌える

/春愁は朝霜のごと露に消へ

/春愁や「春は名のみ」と唄ひけり

/翠子を地に下ろしける春まだき

/菰解くや我がひげ面の無聊かな

/大菩薩やれあすこから雪の富士

/雪雲のほたりほたりと春の雲

/春雨やしっぽりて云ふ御用達(ごようたし)

/G線上春は征爾を連れて来し

/ボンゴレは妻の手業やアルデンテ

/春立つや蕗っポに射す朝陽かな

/雑炊やばばに右の手左の手古き言葉の匙加減かな

お茶は湯呑を自分で。

とろみは無しにした。

 

倉石智證